光熱費が高いので何とかしたいという理由や地球にやさしい生活をしたいという理由から省エネに取り組んでいる方も多い多いのではないでしょうか。その一方で、省エネのための負担が重すぎると、続けるのが難しく感じられるかもしれません。
そこで、家庭で手軽にできる省エネの方法をご紹介します。すぐに実践できるものをお伝えしますので、できるものから実行してみてはいかがでしょうか。
キッチンでできる省エネの方法
キッチンでできる省エネの方法として、鍋を火にかけるときにフタをすることがあげられます。鍋のフタを開けたまま火にかけてしまうと、熱が逃げてしまうので熱効率が下がります。鍋とフタは常にセットで使うことを心がけるとよいでしょう。また、せっかく沸かしたお湯を捨てることになるのはもったいないので、お湯はその都度必要な量だけを沸かすこともポイントです。
さらに、冷蔵庫に食品を詰め込み過ぎると、電力の使用量が上がります。忙しくなると買い物の頻度を減らすために、まとめ買いすることもあるかもしれません。こまめに買い物ができないときは、ネットスーパーや宅配などを活用して食品を補充すると、冷蔵庫のスキマを一定に保つことができます。
そのほか、炊飯器を長時間保温にしないことも心がけたいものです。炊飯器の保温には電力を使うので、朝炊いたご飯は夜まで保温せず、冷蔵庫で保存して夜にレンジで温めるとよいでしょう。まとめて炊いたご飯を小分けにして冷凍しておき、食べるときにラップをかけた状態のままレンジで温めると、炊き立てのようなおいしさです。
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浴室でできる省エネの方法
浴室のシャワーは思いのほか水量があるので、電気でお湯を沸かしている場合、電気代上昇の原因になります。省エネには、シャワーを使う時間を1分短縮するよう心がけるだけで効果があります。たとえば、体を洗っている間やシャンプーを泡立てている間はシャワーを止めるというふうに、自分なりのルールを決めておくと続けやすいのではないでしょうか。
また、家族の人数が多いときには、全員がシャワーで済ませるよりも湯船に浸かったほうが、トータルの水量を抑えられる可能性があります。最初に入浴する人が浴槽にお湯を張りながらシャワーを浴びると、シャワーの水量を抑えながら浴槽のお湯張りができます。
また、湯温を下げない工夫も大事です。入浴時にはお風呂のフタをこまめに閉めて、湯温を下げないようにしましょう。お湯に直接浮かべる保温シートを置いてからフタをすると、さらに保温効果が高まります。家族みんなが家にいるときは、順番を決めて時間を空けずに入浴すると、追い炊きにかかる電気料金を節約できます。
リビングでできる省エネの方法
リビングや寝室などにあるエアコンは消費電力が大きいので、心がけ次第で大きな省エネ効果を見込めます。冷房は設定温度を低くするほど(元の室温と設定温度の差が大きいほど)消費電力が増えるため、設定温度は室温が28℃になるのを目安に設定するのがおすすめです。
エアコンを使うときに、快適な温度になったらスイッチを止め、暑くなったらまた入れるという人がいるかもしれません。エアコンはスイッチを入れた直後の消費電力が一番大きくなるので、短期間でつけたり消したりを繰り返すよりはつけっぱなしのほうが電気代が抑えられます。ダイキンの調査では、30分くらいでつけたり消したりするよりは、つけっぱなした方が消費電力を抑えられるという結果でした。
また、冬期の暖房では、エアコンの設定温度は室温20度を目安とするとよいでしょう。少し寒いと感じるときは、ひざ掛けや厚手の靴下、スリッパなどを使うと快適に過ごせます。エアコンを使うシーズン前にはフィルターを念入りに清掃し、シーズン中も定期的に掃除すると、冷暖房の効率がアップします。
そのほか、リビングではテレビの電力消費量も多めです。1日1時間テレビを消す時間を決めたり、ラジオ代わりにつけておくのを止めたりするなど、家族でルールをつくるのがおすすめです。
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他にもある家庭でできる省エネの方法
そのほかにも家庭でできる省エネの方法があります。たとえば、使用していない部屋の電気を消すことは、省エネの基本として家族で意識を共有しておきたいものです。電球が切れたタイミングで消費電力の少ないLEDに交換すると、無理なく省エネが図れます。
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さらに、まとめ洗いで省エネ効果が高まる家電もあります。洗濯機は少量の衣類でこまめに回すよりは、ある程度の量がまとまったところで洗うほうがトータルの電気代が節約できます。食洗機でも同じことが言えます。食器をできるだけまとめて食洗機に入れると省エネ効果が高まるので、箸や汁椀なども食洗機対応のものに交換すると、一気に洗い物ができます。新しい食器や弁当箱を選ぶときには、あらかじめ食洗機に入るサイズかどうかチェックしてから購入すると洗い物の負担が減って快適です。
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電力会社を見直すのも省エネの1つ!
省エネを意識した生活を続けていくためには、これまで紹介した方法の実践だけではなく、電力会社の変更も視野に入れましょう。電力自由化で様々な電力会社を選ぶことができるようになっています。
電気代を節約したいのなら、電気代を安くできる電力会社、環境への負荷を抑えたい場合には、再生可能エネルギーの割合が高めの電力会社を選ぶことで、普段の生活のまま目的の達成に近づくことができます。