携帯電話の大手キャリア4社の中でNTTdocomoだけが、長らく電気の販売を行っていませんでしたが、いよいよ2022年3月1日よりNTTdocomoから「ドコモでんき」の販売がスタートしています。NTTdocomoのドコモでんきはどのような電気プランなのでしょうか。また、他の大手キャリアの電気プランの違いをみてみましょう。
目次
NTTdocomoの電気プランはどんなプラン?
「ドコモでんき」は、分かりやすい2つの電気プランで2022年3月1日から電気の販売しています。地域の電力会社の従量電灯プランと同等の料金単価で電気代に応じてdポイントの還元がある暮らしにやさしい「ドコモでんき Basic」と再生可能エネルギー由来の電気の供給で地球にやさしい電気プラン「ドコモでんき Green」です。
電気プラン | 料金単価 | 特徴 |
---|---|---|
ドコモでんき Basic | 地域電力会社と同じ | 料金は地域の電力会社の従量電灯プランと変わらず、電気代に応じてdポイントの還元があるプラン |
ドコモでんき Green | 基本料金及び最低料金:地域の電力会社+500円 電力量料金:地域の電力会社と同じ |
再生可能エネルギー由来のCO2排出量実質ゼロの電気プラン |
※料金単価は地域の電力会社の従量電灯相当です。
【地域の電力会社とは...】
北海道電力/東北電力/東京電力/中部電力/北陸電力/関西電力/中国電力/四国電力/九州電力/沖縄電力の10社のことです。
供給エリア | 北海道電力エリア 東北電力エリア 東京電力エリア 中部電力エリア 北陸電力エリア 関西電力エリア 中国電力エリア 四国電力エリア 九州電力エリア |
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電気の供給 | NTTアソートエナジー株式会社 |
ドコモでんきは沖縄エリアを除く全国で申し込みができます。dポイントを貯めていたり、ドコモのサービスを利用している人は特に電力会社をドコモに変更すると自分の家庭の電気代や固定費はお得になるのか計算してドコモでんきへの変更を検討してみるとよいでしょう。
ドコモでんき Basicのメリット
ドコモでんき Basicは地域の電力会社と基本料金(または、最低料金)、電力量料金が同じとされています。同じ料金体系ですが、ドコモでんき Basicに電気プランを変更すると電気料金に応じてdポイントが還元されるプランのためドコモのdポイントを貯めているという人は特にお得に利用できる点がメリットです。
ドコモでんき Badicプランに契約すると還元されるdポイントは下記です。
dポイント還元率 | ||
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ギガホ・ギガライト・ahamo | dカードGOLD会員 | 3% |
上記以外 | ||
上記以外プラン・ドコモ回線契約をお持ちでない方 | 2% |
※dポイントの還元率は基本料金(もしくは、最低料金)+電力量料金の税抜き価格に対して還元です。
【対象プラン】
5Gギガホプレミア/ギガホプレミア、はじめてスマホプラン、ahamo、5Gギガホ/5Gギガライト/5Gデータプラス、ギガホ2(Xi)/ギガライト2(Xi)/データプラス2(Xi)/ケータイプラン2(Xi)/キッズケータイプラン2(Xi)、home5Gプラン、LTE上空利用プラン、U15初めてスマホプラン
ドコモでんき Greenのメリット
ドコモでんき Greenは基本料金(または、最低料金)が地域の電力会社の単価プラス500円の料金設定で、電力量料金は地域の電力会社と同じです。ドコモでんき Greenは地球にやさしいCO2排出量が実質ゼロとなる電気の供給で環境問題に関心がある人向けのプランです。電気料金はこれまでより高くなりますが、dポイントの還元率はドコモでんき Badicプランより高く設定されています。
ドコモでんき Badicと比較するとdポイントの還元率がdカードGOLD会員であれば10%、上記以外でも5%の還元に設定されており、還元率が高いことが特徴です。
dポイント還元率 | ||
---|---|---|
ギガホ・ギガライト・ahamo | dカードGOLD会員 | 10% |
上記以外 | 5% | |
上記以外プラン・ドコモ回線契約をお持ちでない方 | 3% |
※dポイントの還元率は基本料金(もしくは、最低料金)+電力量料金の税抜き価格に対しての還元です。
※対象プランはドコモでんき Badicと同じです。
「ドコモでんき」にはガスプランはない
2022年3月1日のドコモでんき販売開始時点では、ガスの販売に関するお知らせは発表されていません。しかし、ドコモと同じ大手携帯電話キャリアの電気プランの「auでんき」「ソフトバンクでんき」「楽天でんき」は電気とガスのセット販売を行っています。今後、ドコモでんきも電気とガスのセット販売が開始されるかもしれませんが、電気の販売開始スタートと同時にはガスとセットで契約するという事は出来ないようです。
ドコモでんきへの申し込みは「あんしん、おトク、カンタン」
「あんしん、おトク、カンタン」はドコモでんきの紹介でNTTdocomoのホームページに記載されている紹介の一部です。ドコモでんきへの切替で切り替え期間中に電気が止まる事はありません。これは、ドコモでんきに限らず、電力会社の変更全般に言える事ですが、電力会社の変更で電気が止まったり、停電になったり、変更の手続きに手間がかかったりすることはありません。
ドコモでんきに申し込みを行うと電力会社の変更の手続きは、電力会社が行ってくれるため「カンタン」に手続きする事ができます。また、電力会社を変更しても電気を供給する送電線は地域の電力会社が管理しているのでドコモでんきにした自分の家だけ停電してしまうような事はありません。これまでと変わらず「あんしん」して電気を利用できます。
さらに、ドコモでんき Basicプランであれば、地域の電力会社と同じ単価のため急な電気代の変化で驚いてしまうようなこともありません。ドコモでんき Greenプランでもこれまでの電気の使い方で500円電気代が高くなるだけです。しかし、dポイントの還元がある事を考慮するとドコモでんきに電気プランを変更すると電気を「おトク」に利用できるという人も増えるのではないでしょうか。
期間限定キャンペーンについて
ドコモでんきでは、でんきプランの申し込みでdポイント付与のキャンペーンを行っています。ぜひ、キャンペーン期間中に申し込みを行って、お得にでんきプランの切り替えを行いましょう。
オンライン手続き限定キャンペーン
■実施期間:2022年7月1日(金)~2022年9月30日(金)
ドコモユーザーがオンラインからドコモでんきに新規加入を行うとdポイントが2,000ポイント付与されます。
お得情報メールの受け取り設定
■実施期間:2022年8月1日(月)~2023年3月31日(金)
オンライン手続き限定キャンペーンのポイント付与にプラスして、ドコモでんきのお得情報メールの受け取り設定をされた方にdポイントが100ポイントプラスで付与されます。
ドコモでんきのお得情報メールでは、「おトクな節電術」の紹介や「電力ひっ迫警報」の案内、お得なドコモでんきユーザー限定のキャンペーン情報などが配信されます。
外出して節電キャンペーン
■実施期間:2022年8月1日(月)~2022年9月30日(金)
外出して節電キャンペーンは、お得情報メールにて、節電キャンペーン実施日の案内を受信した方がキャンペーン実施日に街のお店でdカードを利用した場合にdポイントが100ポイントもらえるというキャンペーンです。さらに、対象日に街のお店でdカードを利用した方の中から抽選で1,000名の方に3,000ポイントがプレゼントされます。
電気代の支払でdポイントの還元がある会社は他にもある?
ドコモでんきは電気代に応じたdポイントの還元が受けられる点がメリットとなっていますが、電気代の支払でdポイントが貯まる電気プランはドコモでんきだけではありません。dポイントの付与がある電気プランをいくつか紹介します。dポイントを貯めている人などdポイントを貯められることに魅力を感じて電力会社の変更を考えている人はdポイントの還元率や電気代がどれくらい安くなるかdポイント付与のサービスがあるベストな電気プランと契約するために比較を行ってから決めるとよいでしょう。
例えば、「九電みらいエナジー」では電気代100円(税抜)につきdポイントが2ポイント付与となる「dポイントプラン」があったり、CDエナジーダイレクトにも電気代に応じて還元率が変動する「ポイントでんき(d)」プランで電気代の支払でdポイントを貯める事ができる電力会社が既にあります。
また、電気代の支払でポイントを貯められる電力会社はたくさんあります。貯めたポイントをdポイントに変換できる会社も増えています。そういった会社も探してみるとよいでしょう。
大手携帯電話会社の電気プランも見てみよう!
これまで、新たに販売がスタートするドコモでんきの紹介を行ってきました。実は、NTTdocomoの一般家庭向け電気プランの販売で携帯電話大手キャリア4社全てが電気の販売を行う事になります。それそれ、どのような電気プランがあるのか比べてみましょう。
au(KDDI)
携帯電話大手キャリアのauは「auでんき」の販売を行っています。auでんきの電気プランは「Mプラン」のみで、基本料金がアンペア制の大手電力会社であれば従量電灯Bプランと同じ、最低料金制の電力会社では大手電力会社の従量電灯Aプランより0.01円安く(四国エリアは同額)設定されています。3段階に設定された電力量料金は3段階とも大手電力会社の従量電灯プランより0.01~0.02円(税込)安い単価設定になっていることが特徴です。この点はドコモでんきと料金単価の設定が似ています。
auでんきも電気代の支払に応じたPontaポイントの付与を行っています。Pontaポイントの還元は毎月の電気使用量に応じて還元率が変わるというものです。
SoftBank
SoftBankが提供する「ソフトバンクでんき」はご利用の回線1回線につき110円(税込)/月の割引が適用になる「おうちでんき」と電気代の支払でTポイントの還元がある「くらしでんき」、環境に優しい電気プランの「自然でんき」から選ぶことができます。
ソフトバンクでんきは、電気の契約で携帯電話代を安くすることができる「おうちでんき」、電気代の支払でポイントが貯められる「くらしでんき」、環境に優しい電気を使いたい人には「自然でんき」と特徴がはっきり分かれています。他の携帯電話会社が提供する電気プランと異なる点と言えるでしょう。
Rakuten Mobile(楽天)
楽天が「楽天でんき」の販売をスタートさせたのは、2018年11月1日からになります。楽天でんきは、一般家庭向けの「プランS」、大家族や事業者、商店向けの「プランM」と動力を利用している人用の「動力プラン」です。プランSとプランMの特徴は、基本料金がゼロ円で従量料金が一律固定単価で設定されたシンプルな料金体系のプランだという事です。
楽天でんきも電気代の支払に応じた楽天ポイントの付与で還元を行っています。
自分のライフスタイルに合った電力会社を探そう
電力小売全面自由化によって、さまざまな料金プランが打ち出され、多種多様なサービスが展開されています。純粋に電気料金だけが安いプランを選ぶ人もいれば、ガスと電気をセットで契約して光熱費の節約に魅力を感じる人もいるでしょう。電気の契約をすることで提携するガソリンスタンドでの給油料金が割引が受けられる電気プランもドライバーには魅力的です。携帯電話会社の販売する電気プランとセットで固定費をまとめて安くしている人もいるでしょう。
今回紹介したドコモの一般家庭向けの電気販売は、携帯電話会社の中ではスタートが遅かったですが、ドコモは老若男女が知っている知名度が高い会社です。今後、電力業界を更に盛り上げていく可能性も考えられます。新電力会社としては未熟ですが、今後もさまざまなキャンペーンやサービスを発表してくれる可能性にも期待したいですよね。
携帯電話会社の販売する電気プランだけでもサービス内容は異なっていました。たくさんある電力会社の中から自分の家庭にはどんな電気プランがあっているの見つけ出すのは難しいので、一括比較サイトなどを利用してみると便利です。電気の比較インズウェブの電気代一括比較では、セット割引やポイントやクーポン等を含めた場合の電気代比較を行う事もできます。更に、インズウェブから電力会社へ直接申し込みを行う事でインズウェブ限定の特典を受けられたりします。さまざまなパターンでシミュレーションを行い自分にあった電力会社を捜してみるとよいでしょう。