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電力自由化とは

電力会社の変更に工事は必要?

2018年6月12日

電力自由化という言葉は知っていても、新電力に乗り換えるためには面倒な工事が必要なのではと尻込みしている人もいるでしょう。しかし、宅内工事などは必要とせず、従来のアナログ式の電力メーターをデジタル式のスマートメーターに交換するだけで簡単に乗り換えることができます。ここでは、乗り換えに関する疑問点をひとつずつ解消していきます。

新電力への乗り換えは工事不要!

新電力会社へ乗り換えをする場合は、道路を封鎖して作業したり高所作業車を使ったりする大掛かりな工事は一切ありませんので安心してください。必要になる工事は、あくまでも屋外にある従来のアナログ式電力メーターを最新のデジタル式電力メーターに交換するだけで終わります。デジタル式の電力メーターのことを「スマートメーター」と呼びます。そもそも、工事ではなく交換設置作業と呼んだほうがふさわしい簡単な作業で、短時間で終了します。

新電力会社のWebサイトなどで乗り換え手続きは行えます。新しい電力会社に申し込んだら、あとは電力会社の方で手続きを行ってくれます。現在契約中の電力会社への解約手続きなども不要です。

申込時に必要な情報は、契約者氏名や住所、連絡先、支払方法などの基本的な内容の他に、現在契約中の電力会社のお客さま番号や供給地点特定番号も必要です。いずれも毎月届く検針票などに記載がありますので、事前に準備しておくと申し込みがスムーズに終わります。

今までよりもより安いお得なプランに変更したいなら、電気料金の比較サイトを利用するとよいでしょう。当サイトでも、お住まいの地域で契約可能な電力会社を比較できるサービスを提供しています。

スマートメーターとは?

新しい電力会社に切り替えるときに設置が必要なスマートメーターとはどのようなものなのでしょうか。

従来は、電力の使用量を計測する場合、くるくると円盤が回るアナログ式の電力メーターを使用していました。電力会社の検針員がメーターの数値を記録し、電気使用料金などが記載された検針票を発行していました。

しかし、今後はデジタル式のスマートメーターで電気使用量を管理することになります。デジタルで電気の使用量を計測し電力会社へ自動で送信される仕組みになっているため、検針員が各家庭に足を運んで確認することはなくなります。

スマートメーターは電力使用量をデジタルで計測し、30分ごとの電気使用量をデータとして電力会社へ送っています。そのデータの推移は、契約先の電力会社が情報を提供していれば、自宅のパソコンから確認することができます。時間帯による電力消費量の違いや季節の使用量など、一般の消費者が目で把握して節約につなげることができるでしょう。

東京電力管内では、電力会社の切り替えの有無と関係なく、2020年までにすべての顧客のメーターをスマートメーターに交換することを目標としています。また、ほかの地域でも設置作業を進め、遅くとも2024年度末までには設置完了する計画になっています。すでにスマートメーターが設置されている家庭もあるでしょう。しかし、設置しただけでは新電力会社に乗り換えたことにはなりません。自分で手続きをしなければ、従来どおりの地域を管轄する大手電力会社の料金プランのままです。

スマートメーターの費用や付け替えは?

スマートメーターは、従来から利用している地域の大手電力会社が無料で設置するものです。従来の電力メーターの使用期限が近づいたものから順次スマートメーターに取り換えられていますが、電力会社を変更する場合は優先的に交換されます。

スマートメーターの本体代金や設置の際の工事費用、交換作業時の出張料など一切の費用は、消費者にはかかりません。交換の時期になると、メーター交換のお知らせが自宅ポストに投函されるはずです。通常は、「何月何日の何時頃に交換します」「在宅の必要はありません」などの文面で届きます。交換も10~20分ほどで終了します。その頃を見計らって、スマートメーターの交換費用を請求する悪質な手口の詐欺が起こりがちなため、だまされないように注意しましょう。

ただし例外として、スマートメーターを設置したい場所に補強工事が必要になったときは追加費用が請求されることもあります。その際は、きちんと身分を名乗った電力会社の社員が対応し、あらかじめ料金の提示がありますので、請求分の料金を支払ってください。一度スマートメーターが設置されれば、その後に電力会社を乗り換えてもメーター自体は交換する必要はないことも覚えておきましょう。

新電力に乗り換えても工事費は無料!お得なプランを検討しよう

電力自由化で地域の大手電力会社以外にも、自分の使用状況にあった電力会社へと変更し、電気代を抑えることができるようになりました。しかも、乗り換え時に工事費はかからないので、電気代の節約額をそのまま家計の節約額として享受することができます。

また、スマートメーターの設置により電気の使用状況を把握できるようになります。電気の使用状況が確認できることで、電気の使いすぎていないか月の途中で分かるようになったり、何を使っているときに電気を多く使用しているかを把握できるようになったりします。

新電力に乗り換えても電気の使い勝手は変わらず、今までと同じように生活できます。家族のライフスタイルに合った料金プランを選択してお得に電気料金を節約しましょう。

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