窓用エアコンは、壁に穴を開けられない部屋などにも設置できることから、高い人気を集めています。ただ、窓用エアコンの電気代はいくらかかるのか、また音や防犯などは大丈夫なのか気になる人もいるでしょう。ここでは、窓用エアコンと壁掛けエアコンの違いや電気代、音や防犯などについて解説します。
窓用エアコンってどんなもの?
ウインドエアコンとは、一般的に室外機とエアコンが一体となっているエアコンのことを指します。場合によっては、「ウィンドウクーラー」「ウィンドウファン」「ウインドエアコン」などと呼ばれることもあります。窓用エアコンの大きな特徴は、「窓に直接設置する」という点です。壁掛けエアコンは、壁に穴を開けて取り付けを行う必要があります。一方、窓用エアコンは窓に取り付けるため、部屋を借りていて制約があったり、壁に穴を開けることができなかったりする部屋でも、設置できるのがメリットです。
また、窓用エアコンは「自分で簡単に設置できる」ことも特徴です。壁掛けエアコンは壁に穴を開けるなどの設置工事が必要になりますが、窓用エアコンはマニュアルに従って設置すれば、簡単に取り付けを行えます。エアコンの取り付け費用が節約できるのも、大きな魅力といえるでしょう。
窓用エアコン と壁掛けエアコンの電気代を徹底比較!
エアコンの設置を考えるときに、「電気代」が気になるという人も多いでしょう。一例として、6畳向けの窓用エアコン・壁掛けエアコンを1日8時間使用し、1kWhあたり27円として計算したとき、それぞれの電気代の目安を紹介します。窓用エアコンの電気代は1日あたり約131円、壁掛けエアコンの電気代は1日あたり約94円です。計算をしてみると、壁掛けエアコンよりも窓用エアコンのほうが、電気代が高くなってしまいます。なぜ、窓用エアコンの電気代が高くなりやすいのかというと、その理由は「インバーター制御」にあるといわれています。窓用エアコンにはインバーター制御がなく、室温に対して電力消費の抑制が細かくできません。すると、電力を余分に消費してしまい、結果として電気代が高くなってしまうのです。
もしも、電気代が気になるという場合は、使い方を工夫することで電気代の節約につなげることができます。窓用エアコン・壁掛けエアコンの両方で行える電気代の節約方法には、以下の3つが挙げられます。
- フィルターの掃除
- サーキュレーターの利用
- 電力会社の変更
1つ目の「フィルターの掃除」は、フィルターが汚れていると、運転効率が下がってしまう原因になり得るため、注意が必要です。日頃からこまめにフィルターを掃除しておくと運転効率を維持しやすくなり、電気代の節約につながります。2つ目の「サーキュレーターを利用」ですが、サーキュレーターを利用すると空気の循環が良くなり、部屋の温度ムラが少なくなるのです。天井についているシーリングファンと同じ役割ですね。 3つ目に「電力会社を乗り換える」のも一案です。電力会社を乗り換えて使用状況に合わせた料金プランに変更することで、電気代を節約できる可能性があります。さらに、電力会社によっては、普段使用している携帯電話やガスなどのセット割引に対応しているケースもみられます。電力会社の乗り換えを検討する際は、企業独自の割引サービスなどもチェックしておくと良いでしょう。
窓用エアコン が取り付けられる窓は?
窓用エアコンが取り付けられる窓に、制限はあるのでしょうか。結論からいうと、窓用エアコンを取り付けるには「一定の窓の幅と高さ」が必要になります。アルミ製窓・木製窓・スチル製窓など、窓の種類や高さによって取り付け方法が異なる場合があるため要注意です。窓用エアコンは購入の前に、窓の幅・高さ・種類をきちんと確認しておくのが重要です。
音や防犯などの問題がないのか知りたい!
窓用エアコンを取り付ける際に、気になるポイントとして運転音が挙げられます。製品によっては内蔵されているコンプレッサーの音が大きく、運転音が部屋に響いてしまうケースがあるのです。もしも、運転音が気になるという場合は、低振動コンプレッサーが搭載されている窓用エアコンを選ぶのも良い手といえます。低振動コンプレッサーなら回転がスムーズで、運転音を効果的に抑えられます。
また、窓用エアコンは使用時に窓を開ける必要があり、防犯面で問題はないのか不安を持つ人も少なくありません。窓用エアコンの使用時に窓を開けておくのが不安な場合は、窓用の取り付け鍵を設置すると良いでしょう。窓用の取り付け鍵を設置すると、エアコン使用時にきちんと窓が閉まっていなくても、中間部分で施錠でき、手軽に防犯対策を行えます。窓用エアコンには取り付け鍵があらかじめ付属されているものもあるため、購入時にチェックすると良いでしょう。万が一、取り付け鍵が付属していない場合は、ホームセンターや通販などで購入できます。
この記事のまとめ
自分に合う節約方法を試してかしこく窓用エアコンを使おう!
窓用エアコンは一定の窓枠と高さがあれば自分で窓に直接設置する事ができるため、壁掛けエアコンに必要な工事がいらず、工事費や工事の日程調整などの必要がありません。窓用エアコンの利用で音が気になる場合は低振動コンプレッサー搭載機を選びましょう。窓を開けての利用が心配な方は窓用の取り付け鍵を設置で防犯対策が可能です。
- 8時間利用で1か月の電気代は、窓用エアコンが約3,930円、壁掛けエアコンが約2,820円
- インバーター制御があるかないかで窓用エアコンンと壁掛けエアコンの電気代に差が!
- 電気代の節約ポイントは、窓用エアコンも壁掛けエアコンも同じ
壁に穴を開けられない部屋でも、手軽に設置できるのが窓用エアコンの魅力です。取り付けの際は窓の幅や高さなど、きちんと設置条件を確認しておくのがポイントとして挙げられます。自分に合った電気代の節約方法を取り入れて、かしこく窓用エアコンを使用しましょう。