東京ガスは低圧向け電気料金メニュー「基本プラン」を新設し、2021年5月17日より新規申込をスタートさせています。東京ガスの電気料金メニューは、これまで「ずっとも電気」で展開されてきましたが、「ずっとも電気1S」「ずっとも電気1」「ずっとも電気2」が一本化し「基本プラン」と低圧電力(動力)プランの「ずっとも電気3」の2つのプランとなり料金体系がシンプルで分かりやすく変更になっています。新しく発表された「基本プラン」の特徴を見てみましょう。
東京ガスの「基本プラン」の詳細は?
東京ガスの電気プランは東京エリアでのみの販売となっている点はこれまでと変わりません。新しく販売された基本プランは東京電力エナジーパートナーの従量電灯B・Cに相当する点も同じです。ただしこれまでは、東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bに相当するプランは1人暮らしなど電気をあまり使わない家庭向きの「ずっとも電気1S」と30A以上の人から申し込みができる「ずっとも電気1」に分かれており、東京電力エナジーパートナーの従量電灯Cに相当するプランとして「ずっとも電気2」がありましたが「基本プラン」1本にまとまり電気プランがシンプルになりました。
電気料金は、3段階ある電力量料金単価がどの段階でも東京電力エナジーパートナーより安く設定されています。基本料金は東京電力エナジーパートナーの従量電灯B・Cと変わりません。そのため、電気使用量に関わらず電気代を確実に安くすることができます。また、東京ガスでガスの契約も行っている人は「ガス・電気セット割」の適用を受ける事ができるため電気を更に安く利用することができます。
東京電力エナジーパートナー | 東京ガス | |
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旧プラン(2021/5/16募集終了) | 新プラン(2021/5/17~) | |
従量電灯B | ずっとも電気1S | 基本プラン |
ずっとも電気1 | ||
従量電灯C | ずっとも電気2 |
基本プランの料金表(10%消費税込)
区分 | 単位 | 料金単価 | |
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基本料金 | 10A | 1契約 | 286.00円 |
15A | 429.00円 | ||
20A | 572.00円 | ||
30A | 858.00円 | ||
40A | 1,144.00円 | ||
50A | 1,430.00円 | ||
60A | 1,716.00円 | ||
1kVA | 1kVA | 286.00円 | |
電力量料金 | 最初の120kWhまで | 1kWh | 19.78円 |
120kWhをこえ300kWhまで | 25.29円 | ||
300kWh超過分 | 27.36円 |
ガス・電気セット割
東京ガスのガスと電気をセットで契約すると、電気需給契約ごとに、毎月の電気料金の基本料金および電力量料金の合計額(税込)から、0.5%を乗じた額が割引(割引額は、小数点以下切り捨て)となります。
例えば、30Aでの契約の場合、月150kWh使用した場合の基本料金と電力量料金の合計額は3,990円なので、その0.5%にあたる19円が割引になります。
適用条件
- 東京ガスのガスと電気のご使用場所が同じであること。
- ガスと電気の契約者が同じであること。
- ガス料金と電気料金を合算して支払うこと
ポイント(パッチョポイント)の付与
毎月の電気料金1,000円(税込)につきパッチョポイント15ポイントが付与されます。ただし、電気料金は消費税、燃料費調整額を含み、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除きます。
パッチョポイントをためるには、「myTOKYOGAS」への登録が必要です。たまったポイントは、オリジナルグッズや提携ポイントへの交換、東京ガス施設見学会やその他商品への抽選企画への応募に使うことができます。
パッチョポイント:1ポイント=1円
ずっともガス | 毎月のガス料金 1,000円(税込)につき5ポイント付与 |
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ずっとも電気 | 毎月の電気料金 1,000円(税込)につき15ポイント付与 |
提携ポイント
提携ポイント交換率=1:1
dポイント | Pontaポイント | 楽天ポイント |
T-POINT | WAONポイント | nanacoポイント |
MI POINT | KEIO POINT | KEIKYU PREMIERE POINT |
その他のサービス:レシピ動画サービス「クラシル」の利用
東京ガスのガスと電気の供給を受け、「ガス・電気セット割」の適用を受けている方は、レシピ動画サービス「クラシル」の有料機能がmyTOKYOGASで利用することができます。クラシルの「人気順検索」と「人気ランキング」が無料で利用できるのは嬉しいですね。
「ずっとも電気」との違い
東京ガスの「ずっとも電気1S」「ずっとも電気1」「ずっとも電気2」は新規の募集を終了しましたが、現在加入中の人は変わらず継続できるようです。また、2021年5月時点では、サービスの内容にも変更はないようです。では、「ずっとも電気」で契約している人は「基本プラン」にプラン変更した方が良いのでしょうか。違いを見てみましょう。
ずっとも電気1S
ずっとも電気1Sで契約している人は基本プランに変更を行うと電気代を確実に安くすることができそうです。なぜなら、電力量料金が基本プランの方がずっとも電気1Sより安く設定されているからです。加えて、これまでずっとも電気1Sで契約している人は対象外であった「クラシル」の有料機能サービスの利用も可能になります。ガス・電気セットの割引、ポイントの付与率には変更はありませんので確実にお得に利用できるでしょう。ただし、基本プランは、ずっとも電気では契約すると加入できる「電気トラブルサポート」のサービスが対象外となってしまいます。電気の契約でブレーカーや分電盤の異常、電気が使えないなどのトラブル時に、不具合箇所・トラブル原因の調査及び応急対応を行う「電気トラブルサポート」のサービスは受けられなくなってしまいます。
■基本プランへの変更ポイント
- 電力量料金が安く設定されているため電気代が安くなる
- ガス・電気セット割の割引内容は変更なし
- パッチョポイントの付与率は変更なし
- レシピ動画サービス「クラシル」が利用できるようになる
- 「電気トラブルサポート」のサービスは対象外になる
ずっとも電気1
ずっとも電気1の電力料金単価は、最初の140kWhまでが23.67円、140kWh~350kWhまでが23.88円、350kWh超過分が26.41円と3段階の電力料金単価の使用量の範囲の幅がずっとも電気1Sや東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bと異なっていました。基本プランでは、最初の120kWhまでが19.78円、120kWh~300kWhまでが25.29円、300kWhまでが26.41円とずっとも電気1Sや東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bと同じ使用料の範囲幅で比較が分かりやすくなりました。
それでは、ずっとも電気1で契約する人はどのくらいの電気使用量だと基本プランに変更した方がお得に利用できるのか下記を目安にしてみましょう。変更は、シミュレーションを行って確認してから行いましょう。
■電気とのセット割がない場合(1ヶ月の電気使用量)
386kWh以下 | 基本プランの方が安い |
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387kWh以上 | ずっとも電気1の方が安い |
■電気・ガスのセット割適用の場合(1ヶ月の電気使用量)
70kWh~279kWh以下 | 基本プランの方が安い |
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280kWh以上 | ずっとも電気1の方が安い |
ずっとも電気1の人が基本プランに変更すると、ガスと電気セット割の割引内容が変更になります。ずっとも電気1は、毎月の電気料金の基本料金から275円(税込)が割引されていましたが、毎月の電気料金の基本料金および電力量料金の合計額(税込)から、0.5%を乗じた額が割引(割引額は、小数点以下切り捨て)に変更になります。バッチョポイントの付与率や動画レシピサービス「クラシル」の利用に変更はありませんが、ずっとも電気1Sと同じく「電気トラブルサポート」の適用がなくなります。
■基本プランへの変更ポイント
- 電機使用量が多い人はずっとも電気1の方が安い可能性がある
- ガス・電気セット割の割引内容が変わる
- パッチョポイントの付与率は変更なし
- レシピ動画サービス「クラシル」の利用に変更なし
- 「電気トラブルサポート」のサービスは対象外になる
ずっとも電気2
ずっとも電気2は、東京電力エナジーパートナーの従量電灯Cと比べて120kWh以上の料金単価が安くなっていて、電気使用量が多い方にお勧めのプランです。ずっとも電気2は電気使用量の多い大家族や商店、事業所、飲食店など向けのプランで、電力料金単価の設定が最初の360kWhまでが23.63円、360kWh超過分が26.47円と2段階の設定になっていましたが、基本プランで3段階の設定に統一されました。下記は、ずっとも電気2で契約する人が基本プランに変更した方が良いかどうかの使用量の目安になります。自分がお得になるどうかはシミュレーションで確認してから変更手続きを行いましょう。
■電気とのセット割がない場合(1ヶ月の電気使用量)
343kWh以下 | 基本料金プランの方が安い |
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344kWh以上 | ずっとも電気2の方が安い |
■電気・ガスのセット割適用の場合(1ヶ月の電気使用量)
使用量が少ない場合を除き、ずっとも電気2の方が安い(電気使用量:300kWh/月以上)
基本プランの電気代はどのくらい安くなる?
既に前項で説明済みとなりますが、基本プランは東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bより電力料金単価が3段階とも安く設定されています。例えば、東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bから東京ガスの基本プランに変更するという人は電気代を確実に安くすることができるでしょう。東京エリアに住む人の1人暮らしの1ヶ月の平均電気代は5,791円です。2人以上世帯では、10,162円のため、1人暮らしでは30Aで1ヶ月210kWh使用した場合、2~4人暮らしの家庭で40Aで360kWh使用した場合を比較してみます。
■1人暮らし:30A_210kWh/月、2~4人暮らし:40A_360kWh/月の場合
東京ガス | 東京電力EP | ||
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基本プラン | 従量電灯B | ||
1ヶ月の電気代 | 1人暮らし | 5,507円 | 5,626円 |
2~4人暮らし | 9,741円 | 10,130円 |
上記のように電気代は確実に安くなります。年間で考えると電気代の差額は大きくなりますので東京エリアで電気代の節約を検討している人は東京ガスの新しい電気プラン「基本プラン」への切り替えも検討してみてはいかがでしょうか。また、既に東京ガスでガスを利用しているという人はガスと電気のセット割が適用になり、割引を受けると更に安く電気を利用できます。また、ポイントでの還元を考えても魅力的な価格設定になっています。
今なら「基本料金3ヶ月無料」で申し込みできる!
東京ガスでは、電気を東京ガスに切り替えると基本料金が3ヶ月無料になります。このキャンペーンの終了日は2021年5月の現時点で発表されていないようですが、終了のお知らせが公開される前に東京ガスの電気を利用するとどれくらいお得に利用できるかシミュレーションを行ってみるのもよいでしょう。
割引期間
他社から電気を東京ガスに切り替えた場合の一般的な例になります。
※受給開始後の初回請求分は割引が適用されません。
この記事のまとめ
東京ガスの新電気プラン「基本プラン」を徹底解説!
- 東京ガスの電気プラン「ずっとも電気1S」「ずっとも電気1」「ずっとも電気2」は新規の受付を終了しています
- 新プラン「基本プラン」は東京電力EPの従量電灯B・Cより電力料金単価が安く設定されています
- 今なら基本料金が3ヶ月無料で申し込むことができます(2021年5月時点)
東京ガスのずっとも電気に契約していた人は今後も継続して利用することは可能になっています。新電力会社はよりよいサービスを目指して料金体系や新しいプランを発表するなどプランの改定を行う事も多いです。自分が契約する電力会社で契約した時よりお得に利用できるプランが発表されているなど気が付かないうちに代わっていることもあるので定期的に電気代の見直しを行ってみる事も良いでしょう。電力会社によっては契約期間に縛りがある場合もありますが、電気プランの変更は自由に行う事ができます。電気に関わらず家計の固定費は定期的に見直しを行ってみる事が節約のポイントです。