先月と同じような生活しているのに急に電気代が高くなった、そんな時実は漏電している可能性があります。漏電の原因と確認方法を確認しておきましょう。
漏電の原因
漏電は湿気や結露などによって起きる場合が多いです。水は電気を通しやすく、湿気や結露が電化製品やコンセントの中に入ることによって、本来流れない電気が回路の外に流れてしまう(=漏電)ということが発生します。湿気や結露以外にも、絶縁体が劣化してはがれてしまうことで回路外に電気が流れてしまう場合もあります。
漏電は電気代が高くなる?
実は漏電が原因ですぐに電気代が高くなることはありません。漏電が発生した場合は、ブレーカーが落ちるようになっているからです。逆に言うと、家電を同時に使っていないのに頻繁にブレーカーが落ちるようになった場合は漏電の可能性を疑った方がよいでしょう。
ただ、漏電していて電気代が高くなる場合もあります。それは、漏電を止めるための分電盤が故障してしまっているときです。ブレーカーを落として漏電を止める仕組みが故障してしまえば、止まることなく電気使用量が増えていきます。この状態のまま放置しておくと、電気代が高くなるだけでなく火災や感電など人命にかかわる事態につながります。漏電が疑われる場合はすぐに電力会社や専門の業者へ連絡してください。
漏電場所の確認方法
頻繁にブレーカーが落ちるようになり、「もしかしたら漏電しているのかも?」と、思ったらまずは分電盤をチェックしてください。漏電ブレーカー(ない場合は主幹ブレーカー)を見ることでどこで漏電が発生しているのか確認することができます。確認手順は次の通りです。
- まず、主幹ブレーカーをオンにして分岐ブレーカーを全てオフにします。
- 漏電ブレーカーをオンにします。(ない場合はこの手順は省略)
- 分岐ブレーカーを一つずつオンにしていき、漏電ブレーカー(ない場合は主幹ブレーカー)がオフにならないか確認していきます。
- 漏電ブレーカー(あるいは主幹ブレーカー)がオフになった場所で漏電が発生しています。複数の場所で漏電している可能性もあるので、すべての分岐ブレーカーについて確認を行いましょう。
漏電を見つけたら
上記の手順で漏電している場所を見つけたら、その分岐ブレーカーは安全のためにオフにしておきましょう。そして、その場所にある家電製品に故障があったりコードに破損があったりしないか確認してみましょう。原因と思われる家電製品が見つかったらコンセントから外してもう一度分岐ブレーカーのチェックを行ってみましょう。
それでもまだブレーカーが落ちる場合は、業者に見てもらうことをお勧めします。そのまま使い続けて命を落としたり火事になったりしては大変です。
漏電以外に電気代が高くなる原因
漏電以外に電気代が高くなる原因をまとめておきます。こちらも確認しておきましょう。
1.メーターの故障
アナログ式のメーターを使用している場合、毎月検針員がメーターの数字を確認しに来て、その数字をもとに電気代を計算します。仮に、メーターが故障していてメーターが異常な数値を示していると、正しい電気代が算出できずに電気代が高くなる可能性があります。この場合は、電力会社にすぐに連絡しましょう。ただし、スマートメーターに交換済みの場合、この可能性は非常に低いでしょう。
2.盗電されている
電気代が高くなる原因として盗電されている可能性も考えられます。他の人が勝手に使った分も合わせて請求されるので、電気代が高くなります。
盗電の可能性がある場合は、建設会社や管理会社に連絡して配線の確認をしましょう。また、外にコンセントがある場合はそこから盗電される可能性があるのでご注意ください。盗電は窃盗です。もし発見した場合は警察に相談しましょう。
3.電気の使い過ぎ
最も単純ですが、一番可能性が高いのが電気の使い過ぎです。エアコンを使いすぎてないか、エアコンの設定温度を変更していないか、浴室乾燥機を何回も使っていないか、など一度自分の生活を見直してみましょう。
この記事のまとめ
漏電している場合、ブレーカーが落ちるので基本的には電気代は高くなりません。しかし、分電盤が故障している場合はブレーカーが落ちずに電気代が高くなります。漏電は命にかかわるので、漏電が疑われる場合はすぐに電力会社や専門の業者へ連絡してください。
また、漏電以外に電気代が高くなる要因として以下のものが考えられます。
- メーターの故障
- 盗電されている
- 電気の使い過ぎ
単純に電気の使いすぎの可能性が一番高いです。電気代を安くするには、電力会社を見直すことがおすすめの方法です。基本料金や従量料金の単価を安くできます。電力会社の比較は比較サイトを利用すると便利です。当サイトでも電力会社の比較サービスを提供しているのでぜひご利用ください。