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電気代節約の豆知識

冷蔵庫を開けっ放しにしてしまった!かかる電気代は?

2018年8月27日

冷蔵庫をうっかり開けっ放しにしてしまった経験はあるのではないでしょうか。その時間の長さはそれぞれにしても、食材が大丈夫なのか、電気代はどれくらいかかってしまったのかは気になるところです。その他にも悪影響がないのかなど、どのくらいの影響があるのかみていきましょう。

えっ?それだけ?意外とかかっていない電気代

まずは、冷蔵庫を1時間開けっ放しにしていた場合の計算をします。冷蔵庫の一般的な消費電力は150~600Wといわれます。その最大である600W使っていたとすると、「600(W)÷1000×1時間×27円/kWh=16.2円」です。続いて24時間開けっ放しにしていた場合は、単純に24倍すればいいので、「16.2×24=388.8円」です。

しかし実際は、今の冷蔵庫には扉を開くとコンプレッサーなどの冷却機能が止まる仕組みになっているものがほとんどです。このコンプレッサーが最も電力を消費するものなので、それが止まれば電気消費量もさらに少なくなり、電気代もそれほどかかりません。

電気代がかからなくても安心できない!それ以外の悪影響

冷蔵庫の開けっ放しによる悪影響は、電気代よりもそれ以外のことのほうが大きいでしょう。

まずは、冷蔵庫の中にあった食材が傷むことがあります。冷凍室は、少し扉を開けたままにしておくだけでも、室温は急激に上昇するのです。すると、冷凍されていた食材は半解凍状態になります。その食材をそのまま冷凍した場合は再冷凍状態となって、食材の味は落ちてしまうのです。この食材に関する悪影響は、食材を買い替えるとなると電気代よりもはるかに高くついてしまいます。

次に、冷蔵庫の中に水滴や霜がつくことがあります。冷蔵庫を開けっ放しにしていた場合、最初に大量の水滴が目につくでしょう。水滴そのものは、タオルなどで拭くことで取り除くことができます。しかし、水滴が再度凍るなどして霜がついてしまうと、冷蔵庫の冷却効率が低下するなどの悪影響が出てしまいます。そのため、水滴や霜がついていたのを発見したときは、目の前のものをただ除去するだけでなく、電源を切って溶かし、しっかりと拭き取ることが大切です。

3つ目に、コンプレッサーが故障する可能性があります。特に、冷蔵庫が開けっぱなしの状態でもコンプレッサーが止まらないタイプの場合は注意が必要です。冷蔵庫が開けっ放しでいる間はコンプレッサーが通常よりも大きく稼働し続けるため、故障の原因になりえるのです。

霜がついてしまった!霜取りはどうすればいい?

開けっ放しにしたことで冷蔵庫の中に霜を見つけてしまった場合、それを取り除く必要があります。

霜取りの手順として、まずは冷蔵庫の中身を空にするところから始めます。続いて、溶けた水滴を受け止めるためのボウルなどを用意し、必要な場所に設置します。タオルなどを周囲に敷いておくのも有効です。そして、冷蔵庫の電源を切って、扉を解放した状態でしばらく放置して、霜を溶かします。

冷蔵庫の電気代を節約する方法

冷蔵庫は、電気をつけたままにすることで効力を発揮するものです。そのため、冷蔵庫を開けっ放しにしてしまった人もそうでない人も、節約について気にかけておけば、より節約の効果もあらわれてくるでしょう。節約の方法として、代表的なものは以下の5つです。

1つ目は、ものを詰め込みすぎないことです。冷蔵庫に多くのものを詰め込んでしまうと、冷気が庫内に循環しづらくなります。そのため、より強い電力を使用して設定温度まで室温を下げることになります。ものを詰め込まないようにするためには、買い物で不必要なものを買わないなどの心がけが必要です。すっきりとした冷蔵庫で冷気が庫内に循環すれば、効率よく電力が使われて節電につながります。

2つ目は、開閉回数を少なくすることです。扉を開けるたびに冷蔵庫の室温は上がり、再び冷やすために電力が消費されます。冷蔵庫に入っているものを把握しておけば、中身の確認のために何度も開かずに済みます。

3つ目は、開けている時間を短くすることです。開けている時間が長くなると、庫内の冷気もそれだけ外に逃げてしまいます。そして、再び庫内を冷やす際にも、それだけの電気量を使うことになるのです。扉を開けてから中身を探さないためには、物を入れる場所を一定にする・入っている物の品目を扉に貼っておくなどの対策があります。

4つ目として、設定温度の確認が必要です。冷蔵庫の設定温度を強にしていると、当然それだけ電気量も多くなります。普通に使用する場合、冷蔵庫の設定温度は中で十分でしょう。

5つ目として、壁から少し離して設置することです。放熱板がどこに設置されているかによって必要な隙間の位置や大きさは変わりますが、冷蔵庫が壁と近付きすぎていると、放熱がうまくできず、余計な電力が消費されることになるのです。

冷蔵庫を有効利用して、電気代の節約につなげよう!

冷蔵庫は、食材を冷やすために、各家庭にとって無くてはならないものとなっています。毎日動いていることが当たり前になっているため、存在を改めて気にする機会も少ないのかもしれません。

しかし、毎日動いている分、節約について気を付ければそれだけ効果は大きくなります。開けっ放しにしてしまったときの対策や日々の使用方法など、日頃から情報を得て実践することによって、電気代の節約にもつながります。そして、それだけではなく冷蔵庫の寿命そのものも長くすることができるでしょう。

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