私たちの生活に欠かせないライフラインといえば、電気・ガス・水道です。電話やインターネットなどの通信も、今や欠かせないライフラインのひとつといえるでしょう。ライフラインにかかるコストは、毎月必ず発生する出費です。必要不可欠な出費だからこそ、最小限に抑えることができたら長い目で見たときに大きな違いとなります。この記事では、電気代を抑える方法などについて解説します。
ライフラインってそもそも何?
ライフラインとは、生活や生存に欠かせない生命線のことです。具体的には、電気・ガス・水道のように生きていくために必要なものから、電話やインターネットなどの通信手段のように社会生活に必要なものまでを指します。電気がなければエアコンが使えず、暑さや寒さをしのぐのが大変です。冷蔵庫や電子レンジといった家電製品全般も使えなくなります。充電が必要な機器も、充電が切れてしまったら使えません。水道がないとトイレに困りますし、シャワーを浴びることができなくなるでしょう。お湯を沸かすためには、ガスか電気のどちらかが必要になります。
現代社会において、通信機器を一切持っていない家庭はほとんどありません。インターネット環境がなかったとしても、固定電話や携帯電話・スマートフォンを持っているのが一般的です。通信機器がなければ、職場や学校に休みの連絡を入れたり家族や友人と対面以外のコミュニケーションを取ったりすることに支障がでる事もあるでしょう。通信機器が一切なくても生存はできますが、社会生活を送るために必要であるという理由から、現代では通信手段もライフラインに含まれると考えられます。
ライフラインとインフラの違いとは?
ライフラインは生活に欠かせない生命線となるものであり、災害時にはいち早く復旧対応が行われます。インフラとは、インフラストラクチャーの略であり、基盤という意味があります。電気を各家庭へ届けるためには電線や配線が必要であり、その配線網がインフラです。同じように、水道管やガスの配管がなければ水道やガスを利用することはできません。携帯電話で通信するためには基地局が必要であり、電波の届かない場所では圏外になります。コンセントにプラグを差しこめば電気が流れ、蛇口をひねれば水が出て、端末のスイッチをオンにすれば通信できるのが当たり前になっていますが、インフラが整備されているからこその環境だといえます。
移動するときには公共交通機関や車を使うことが多いでしょうが、線路がなければ電車は走ることができませんし、道路がなければバスや車は通行できないのです。災害時に道路が通行できなくなったり配管が壊れたりして初めて、普段どれだけインフラが整っている環境で生活しているかが実感できるのではないでしょうか。インフラが整ったうえにライフラインがあると捉えましょう。
ライフラインコストを抑えるために重要なのは電気代!
ライフラインにかかるコストの中で光熱・水道代は総務省の家計調査のデータを確認すると、全世帯の平均で2016年は17,905円、2017年は18,225円、2018年は18,667円と年々高くなっています。電気代は、2016年8,559円、2017年8,708円、2018年9,151円と2017年は2016年より1.7%高く、2018年は2017年より5.1%高くなっています。下記表を見ると、通信費においても年々上昇傾向にある事が分かります。
2016年の電力自由化以降は様々な電力会社が参入し自分で契約する電力会社を選べるようになりました。それぞれ特徴を持った多くのプランから電気プランを選択する事が可能になっています。電気とガスをセットでお得に契約できるプランや携帯電話などの通信費と電気代をセットで申し込めるプランなどさまざまです。それぞれ電力会社は、セットで申し込むことによってポイントが多くもらえたりとサービスの充実にも力を入れています。自分にとってメリットのある電気プランを選択して生活に必要不可欠なライフラインにかかるコストを賢く節約しましょう。
ライフラインにかかるコスト(全世帯平均)
2016年 | 2017年 | 2018年 | |
---|---|---|---|
光熱・水道代平均 | 17,905円 | 18,225円 | 18,667円 |
電気代 | 8,559円 | 8,708円 | 9,151円 |
ガス代・他の光熱 | 5,146円 | 5,300円 | 5,395円 |
水道代 | 4,200円 | 4,218円 | 4,131円 |
通信費 | 10,957円 | 11,100円 | 11,267円 |
この記事のまとめ
ライフラインは、人々の生活や経済活動にかかせない生命線です。電気・ガス・水道・電話やインターネットなどの通信機器がライフラインに該当し、インフラが整備されていることによってライフラインの供給が支えられています。
- 現代社会では電気・ガス・水道の他に通信手段もライフラインとして重要です
- 災害時にライフラインは何よりも早く復旧対応が行われる
- 電気代の見直しで、生活に欠かせないライフラインコストを抑えましょう
電力自由化によりさまざまな電力会社が参入し、自分に合ったプランを選択できるようになりました。基本的には、生活スタイルと世帯構成によって選ぶのがよいでしょう。昼間はほとんど誰も家にいない家庭では、夜間の電気代が安くなるプランがおすすめです。家が大きかったり家族が多かったりする場合には、電力消費が多ければ多いほど得になるようなプランが適しているでしょう。これまでと電気の使い方を変えることなく、電力会社を変えるだけで、電気代コストを以前より安く済ませられるようになる可能性があります。
また、利用している通信会社やガソリンスタンド会社などとセットにすることで割引が受けられる場合もあります。旅行によく行く人や出張が多い人は、旅行会社が提供している電力サービスを利用するのも選択肢のひとつとして考えてもよいのではないでしょうか。電力会社の情報を一つ一つ検討するのは大変ですから、一括比較サイトなどを利用して自分に合った電力会社を探してみましょう。生活に必要不可欠なものだからこそ、できるだけ得になるような契約をしたいところです。