毎月必ずかかる電気料金、少しでもお得にするため電気プランの変更を検討している人も多くいるでしょう。北海道エリアの電気を供給している「北海道電力」では、どのような電気プランがあるのでしょうか。北海道電力では標準的なプランの他にも、利用状況に合わせて選べるプランも用意されています。この記事では、北海道電力の電気プランについて紹介します。
目次
北海道電力の標準的な電気プランは?
北海道電力の一般家庭向け標準電気プランは「従量電灯B」です。10A・15A・20A・30A・40A・50A・60Aの契約電流で、時間帯によって単価が変わらない標準的なプランとなっています。北海道電力と契約し、1度も電気料金プランの見直しをしていないのであれば、ほとんどの家庭ではこの「従量電灯B」を契約していることでしょう。このプランは、時間帯にかかわらず電気料金の単価が一定であるため、プランの見直しをすると電気料金を抑えられる可能性があります。
電気の使用量に合わせて選べるプラン
標準プランといえる「従量電灯B」から乗り換えることでお得になるプランは、家庭の電気使用量に合わせて選べる「エネとくMプラン」と「エネとくLプラン」になります。どちらも基本料金は従来の従量電灯Bと変わりません。
エネとくMプラン
「エネとくMプラン」は、毎月の電気使用量が250~400kWh程度の場合に選ぶとお得なプランです。このプランは、毎月250kWhまでは定額料金ですが、250kWh以降の電気使用料金が安くなります。標準プランで、毎月8000円~1万4000円の電気料金が発生している家庭では、このプランへ乗り換えることでお得になるでしょう。
どれくらいお得になるかというと、標準プランの従量電灯B(30Aで350kWh/月)の場合、「(基本料金1023.00円+最初の120kWh×23.98円+121~280kWh×30.27円+281kWh~350kWh33.99円+再生可能エネルギー発電促進賦課金2.95円×350kwh)×12か月」で年間料金は14万5900円程度ですが、エネとくMプランへ乗り換えると、「(基本料金1023.00円+250kWhまで定額6,335.19円+250kWh~350kWh×32.33円+再生可能エネルギー発電促進賦課金2.95円×350kWh)×12か月」で年間料金は13万9500円程度になり、年間で6400円程度お得になるのです。(燃料調整費含まず/消費税10%)エネとくMプランは、電力量料金の部分が250kWhまで定額となっているところが特徴です。
また、契約電流が10A以上60A以下なら「エネとくMプランB」、7kVA以上なら「エネとくMプランC」が適用になります。
20A / 250kWhの場合 | 30A / 350kWhの場合 | |
---|---|---|
従量電灯B | 98,784円/年 | 145,860円/年 |
エネとくMプラン | 93,048円/年 | 139,476円/年 |
節約額 | 5,736円/年 | 6,384円/年 |
エネとくLプラン
「エネとくLプラン」は、毎月の電気使用量が400kWh以上の場合に選ぶとお得なプランです。このプランは、毎月400kWhまでは定額料金ですが、400kWh以降の電気使用料金を抑えることができます。標準プランで、毎月1万4000円以上の電気料金がかかっている家庭では、このプランへ乗り換えることでお得となるでしょう。
どれくらいお得になるかというと、標準プランの従量電灯B(40Aで400kWh/月)の場合、「(基本料金1364円+最初の120kWh×23.98円+121~280kWh×30.27円+281~400kWh×33.99円+再生可能エネルギー発電促進賦課金2.95円×400kWh)×12か月」で年間料金は17万2200円程度ですが、エネとくLプランへ乗り換えると「(基本料金1364円+400kWhまで定額11173.15円+再生可能エネルギー発電促進賦課金2.95円×400kWh)×12か月」で年間料金は16万4700円程度になり、年間で7500円程度お得になるのです。(燃料調整費含まず/消費税10%)契約電流が10A以上60A以下なら「エネとくLプランB」、7kVA以上なら、従量電灯Cをベースにした「エネとくLプランC」が適用になります。
40A / 400kWhの場合 | 50A / 500kWhの場合 | 10kVA / 1000kWhの場合 | |
---|---|---|---|
従量電灯B | 172,116円/年 | 220,536円/年 | 462,636円/年 |
エネとくLプラン | 164,604円/年 | 210,960円/年 | 429,732円/年 |
節約額 | 7,512円/年 | 9,576円/年 | 32,904円/年 |
他にもある!北海道電力のお得な電気プラン
北海道電力では、他にもお得な「Web・eプラス」「エネとくシーズンプラス」「eタイム3プラス」などの、家庭の状況に合わせられる電気プランが用意されています。
Web・eプラス
「Web・eプラス」は、3つの条件を満たすことで毎月300円(年間3600円)の値引きがあるプランです。3つの条件は下記になります。基本料金も従量料金単価も従量電灯B・Cと変わりません。
- 30A以上の契約
- Web料金お知らせサービスの利用
- 口座振替またはクレジットカード払い
エネとくシーズンプラス
「エネとくシーズンプラス」は、11~2月以外の電力量料金が割安になる、夏にエアコンを使用する場合にお得なプランです。さらにエアコン割として、毎月300円割引(台数や容量は関係なし)されます。
どれくらいお得になるかというと、標準プランの従量電灯B(40Aで4644kWh/年)の場合、「(基本料金1364円+最初の120kWh×23.98円+121~280kWh×30.27円+281~387kWh×33.99円)×12か月+再生可能エネルギー発電促進賦課金2.95円×4644kWh」で年間料金は16万3200円程度ですが、エネとくシーズンプラスへ乗り換えると「(基本料金1408円-エアコン割引300円)×12か月+(最初の200kWh定額5401円+201~387kWh×34.87円)×冬季期間4カ月+(最初の200kWh定額4635.40円+201~387kWh×29.37円)×その他期間8カ月+再生可能エネルギー発電促進賦課金2.95円×4644kWh」で年間料金は15万2700円程度になり、年間で1万500円程度お得になるのです。(燃料調整費含まず/消費税10%)
契約電流が30A以上60A以下なら「エネとくシーズンプラスB」、7kVA以上10kVA以下なら「エネとくシーズンプラスC」を適用できます。
eタイム3プラス
「eタイム3プラス」は、1日を3つの時間帯に分けて料金を設定しており、特に夜間の料金が割安になるプランです。また、ヒートポンプ式給湯機や、ヒートポンプ式暖房機などの対象となる電化機器を使用している場合は、暖房融雪割引が適用され12~3月までの冬季間、電気料金が10%割引されます。
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北海道電力の電気プランを見直すなら押さえておきたいこと
電気プランを見直すためには、現在の契約プランの把握が必要です。現在の契約プランや電気の使用量は、「電気ご使用量のお知らせ」(検針票)で確認できます。プランを乗り換える際、契約プランによって細かい加入条件があるので、自宅の状況確認が必要です。例えば、eタイム3プラスに加入する場合、配線の改修が必要な場合があります。また、離島供給約款の適用を受けている、礼文島・利尻島・天売島・焼尻島・奥尻島では、プランの乗り換えができないケースもあるのです。北海道電力の電気料金の支払い方法は、口座振替・クレジットカード払い・振込票があります。ただし、プランによっては支払方法が限定されていることもあります。
この記事のまとめ
新しい北海道電力の電気プランは従来の従量電灯B・Cのプランをベースに電力量料金を一定使用量まで定額としたプランが主流となっています。従量電灯BやCの契約は新しいプラン発表後も変わらずに継続でき、新規でも申込が可能です。しかし、これまで一度もプランの見直しを行っていない家庭であれば新しいプランに変更する事でこれまでより電気代が安くなる可能性があるので一度北海道電力のプランを見直してみるといいかもしれません。
- エネとくMプランは、毎月の電気使用量が250~400kWh程度の場合の人におすすめ
- エネとくLプランは、毎月の電気使用量が400kWh以上の場合の人にお得
- 北海道電力の新プランは季節や時間帯によって電力量料金が違うプランがある
北海道電力の電気プランは、標準的なプランの他にもさまざまなお得なプランがあります。自宅建物の状況や、家族の電気使用状況などを把握することで、お得に乗り換えられる電気プランも選択可能です。また、よりお得に電気を利用したいなら、一括比較サイトなどを利用することで電気料金を一度に比較できます。家庭の利用状況にあった電力会社やプランを選ぶようにしましょう。