コーヒーメーカーを使用すると、家で手軽においしいコーヒーを飲むことができて便利です。少しでも電気代を抑えておいしいコーヒーを楽しむには、どうしたらよいのでしょうか。今回は、コーヒーメーカーの電気代を節約する方法について説明します。
目次
コーヒーメーカー、電気代がかかる部分ってどこ?
コーヒーメーカーを使用する際、主に電気代がかかる部分は3つあります。1つ目は、お湯を沸かすときです。電気ポットや電気ケトルと同じように、電気でお湯を沸かしているため、その部分に電気代がかかります。
2つ目は、保温です。コーヒーメーカーのなかには、作ったコーヒーをそのまま保温できる機能がついているものが多いです。もちろん、短時間の保温であればそれほど多くの電力を消費することはありません。しかし、コーヒーを3時間以上保温するとすれば、コーヒーを1回作るのと同じかそれ以上の電力を消費します。
3つ目は、待機電力です。待機電力は、コーヒーメーカーがいつでもすぐに稼働できるよう、使用していないスタンバイ状態で消費されている電気のことです。なかには、電源をオフにしていても、コンセントに挿しっぱなしの状態では待機電力がかかるタイプもあります。そのため、使用しないときは電源だけでなく、コンセントからプラグをしっかり抜かなければ不要な電力の消費を招いてしまいます。
また、豆を挽くところから内部の洗浄まで全自動で行うタイプのものであれば、豆を挽くことや洗浄などにも電気代はかかります。
コーヒーメーカーの電気代は?
コーヒーメーカーの消費電力は、1度に作れる量にもよりますが600W程度です。1kWhあたりの電気代を27円、1回5分の使用だとすると、コーヒーメーカーを1回稼働させるのにかかる電気代は、1.35円です。消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気代(円/kWh)で計算できます。
コーヒーを作った後に保温しておく場合にかかる電気代も計算します。保温にかかる消費電力が35W、1kWhあたりの電気代が27円の場合、保温を1時間すると約0.95円の電気代がかかります。あまりいないとは思いますが、1日中保温していた場合は約22.7円の電気代がかかります。
また、待機電力がかかるタイプの製品でコンセントにプラグを挿しっぱなしにしていた場合、1日あたり0.2円~0.3円程度かかります。コーヒーメーカー単体の待機電力は大したことがないかもしれませんが、家庭の消費電力量のうちの5.1%が待機電力だという調査もあるので、コンセントに挿しっぱなしにする必要がないものは抜いておいた方がよいでしょう。
コーヒーメーカーの電気代を抑える方法
コーヒーメーカーにはあまり電気代がかかりませんが、少しでも電気代を安くしたいという方のために、コーヒーメーカーの電気代を抑える方法を紹介します。
1.保温機能を使わない
コーヒーメーカーの電気代を抑えるためには、まず、保温機能の使い方に気をつける必要があります。なるべく保温機能を使わないように意識しましょう。保温機能のついたコーヒーメーカーは、ドリップが終わるとそのまま保温状態に切り替わるため注意が必要です。そのため、コーヒーが出来上がった後は、なるべく早くスイッチを切りましょう。
どうしてもコーヒーを保温しておきたいときは、コーヒーメーカーとは別の保温機能がある魔法瓶などに移し替えるようにするとよいです。コーヒーメーカーの容器がステンレス製の場合は、容器を外して置いておくだけでも温度をある程度保つことができます。
ほんの一手間ですが、これを毎回きちんと行うことで、コーヒーメーカーにかかる電気代をしっかり抑えることが可能です。コーヒーを作るときは、保温して残しておかなくてもいいように、一度に飲む量だけにすることを心掛けるのもよいでしょう。
2.待機電力を使わない
コーヒーメーカーの電気代を抑えるためには、待機電力にも注意しましょう。コーヒーメーカーを使用する時間帯は限られていることが多いです。そのため、コーヒーメーカーを1日中スタンバイ状態にさせておく必要はありません。コーヒーメーカーの使用が終わったら、必ずコンセントからプラグを抜いて待機電力を無駄に消費することがないようにしましょう。
一部のコーヒーメーカーは電源がオフの状態でも待機電力がかかることがあるため、コンセントから電源を断つことを習慣化したほうが無難です。コンセントから抜いておけば、仮にコーヒーメーカーが倒れるなどしても、勝手に電源が入ることがないため安全です。
ただし、コーヒーメーカーを置く場所やコンセントの位置などの関係で、コンセントの抜き差しが頻繁にできない場合もあるかもしれません。その場合は、電源スイッチをオフにすると待機電力がかからないタイプのコーヒーメーカーを選びましょう。これに関しては、商品説明や取扱説明書などに記載があります。
電気代節約には電力会社切り替えもひとつの手段!
コーヒーメーカーは、使用時の心掛け次第で電気代を節約することが可能です。とはいえ、数百~数千円程度の節約ではあまりメリットがないと感じる人も多いかもしれません。
その場合は、電力会社の切り替えを検討しましょう。電気使用量にもよりますが、電力会社を切り替えることで年間1万3千円(※)ほど電気代を安くすることができます。電力会社を変えても停電が増えたりすることなく、今までと同じように電気を使うことができます。
どの電力会社を選べばよいかわからないという方は、電気料金比較サービスをご利用ください。1か月分の検針票(電気ご使用量のお知らせ)に記載の内容で、電気代が安くなる電力会社を簡単に探すことができます。
※2018年1月に電気の比較インズウェブの電力比較サービスを利用し、電力会社を切り替えた方の想定節約額の中央値