電気代が安いという触れ込みで買ったカーボンヒーターを、節約のためにエアコンの代わりに長時間使用している、という方はいませんか。
実は、その使い方だと電気代はエアコンを使う方が安くなります。
電気代の比較
カーボンヒーターの消費電力は製品によりますが、強で稼働させると600W前後です。この時の電気代は、1時間当たり16.2円です。(1kWhあたり27円で計算)
対してエアコンを暖房で稼働させる場合、消費電力を特定させることは難しいです。エアコンはつけてから設定温度に達するまでに多くの電力を使い、その後はあまり電力を消費せずに稼働するからです。
ここでは、長時間使用するという前提の下での消費電力で計算を進めます。エアコンを長時間使用する場合、1時間当たりの消費電力は225W前後になります。
(2.8kWのエアコンで設定温度は20℃、一日に18時間使用、場所は東京を想定)
このとき、1時間当たりの電気代は約6.1円です。
カーボンヒーターが1時間当たり16.2円なのに対してエアコンは1時間当たり6.1円と、エアコンの方が安いことが分かります。
カーボンヒーターの使い時
計算の結果、電気代はエアコンの方が安いという結果になりましたが、実はカーボンヒーターの方が電気代が安くなる条件があるのです。
それは、短期間だけ使用するときです。前述しましたが、エアコンは稼働し始めてから設定温度に達するまでが一番消費する電力が大きいです。
そのため、短時間だけ使用するという使い方だと、エアコンの一番電力使用量が大きい部分のみを利用するということになり、カーボンヒーターの方が電気代が安くなります。
カーボンヒーターはハロゲンヒーターより電気代が安い
家電量販店などで電気代が安いという触れ込みで売り出されているカーボンヒーターですが、短期間の使用という限定的な状況を想定してのものではありません。
カーボンヒーターは、同じ電気ストーブの中のハロゲンヒーターよりも電気代が安いのです。カーボンヒーターの消費電力はハロゲンヒーターの消費電力の概ね半分です、すなわち、電気代もハロゲンヒーターの概ね半分ですみます。
電気ストーブを購入する際に、電気代が気になるのならカーボンヒーターを購入するのが良いでしょう。