お湯を沸かすのに便利な電気ポットと電気ケトルですが、どちらが自分にあっているのか悩みますよね。そこで、電気ポットと電気ケトルの違いと電気代について簡単にまとめていきたいと思います。
電気ポットと電気ケトルの違い
1.保温機能の有無
電気ポットと電気ケトルの最大の違いがこの保温機能です。電気ポットは保温機能があるのに対して、電気ケトルは保温機能がありません。電気ポットの場合、一度に大量に沸かしておいて保温しておけば、一日に何度もお湯を使う場合にも都度お湯を沸かす必要はありません。
2.容量の違い
電気ポットは電気ケトルと比較して容量が大きい傾向にあります。電気ケトルが1リットル以下のものが多いのに対して、電気ポットは標準的なもので2リットル、多いもので3~4リットルです。
3.温度調節機能の有無
電気ポットの中には、お湯を沸かした後80℃などの特定の温度で保温できる機能があるものがあります。
電気代の違い
電気ポットの電気代
電気ポットの沸騰時の消費電力を1,000W、保温時の消費電力を35W、2リットルの水を15分かけて沸騰させると仮定します。また、1kWhあたりの電気代を27円(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める「新電力料金目安単価」)とします。
保温時間は、朝7:00に沸かして終わってから、夕食時の19:00に使いきるまでの12時間とします。
この時の電気代は、
沸騰に必要な電気代:1kW(=1,000W)×(15/60)時間×27円/kWh=6.75円
保温に必要な電気代:(35/1000)kW×12時間×27円/kWh=11.34円
合わせて、6.75+11.34=18.09円です。
電気ケトルの電気代
電気ケトルの消費電力を1,300W、1回500mlの水を3分かけて沸騰させるとします。1kWhあたりの電気代は27円、沸騰させる回数は電気ポットの容量と合わせるために4回とします。
1回の沸騰にかかる電気代は、
(1,300/1,000)kW×(3/60)時間×27円/kWh=1.755円
4回沸騰させるのに必要な電気代は、
1.755×4=7.02円
以上のように、電気ポットで長時間保温させておくよりも電気ケトルで都度沸かした方が、電気代的にはお得ということが分かりました。保温による利便性を取るか、電気代を取るのかはあなた次第です。
結局、どっちが良いの?
電気ポットと電気ケトルを比較してきましたが、結局のところどちらを選ぶのが良いのでしょうか。
電気ポットの利点は、一度に多くのお湯を沸かすことができて保温しておけることです。この利点を生かすことができるような家庭は電気ポットが向いているといえます。具体的には、大家族で料理などに1リットルより多くのお湯を使う場合や複数人が別々の時間にお湯を使う場合は電気ポットが適しています。
一度に1リットルくらいまでのお湯しか使わない場合や、沸かしたらすぐに使ってしまって保温は必要ない場合は電気ケトルの方が適しています。電気ポットでもあまり長時間保温し続けないようにすれば、電気代は抑えられますので、電気ポットの購入を考えている人は参考にしてください。
この記事のまとめ
電気ポットと電気ケトルの違いは主に以下の3点です。
- 保温機能の有無
- 容量の違い
- 温度調節機能の有無
一度に多くのお湯を沸かしたいときや別々の時間にすぐにお湯を利用したい場合は電気ポット、一度に1リットルくらいまでしか使わず、沸かしたらすぐ使ってしまうのなら電気ケトルがおすすめです。
電気ポットの保温機能は便利ですがその分電気代がかかります。電気代を抑えるには長時間保温し続けないことが有効です。また、電力会社を見直すことでも電気代を安くできます。電力会社の比較は比較サイトを利用すると便利です。当サイトでも電力会社の比較サービスを提供しているのでぜひご利用ください。