電気料金プランの比較で電気代を節約!

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電気の基礎知識

100Wの電気代はいくら?家電の電気代を計算してみよう!

2017年5月25日

家電の消費電力は大抵Wによって表示されていますが、それが電気代にするといくらなのか気になるときがありますよね。そこで100Wの家電を使用した時の電気代を例にして計算の仕方をご紹介します。これを覚えれば、皆さんもWから大体の電気代を計算できるようになります。また、さまざまな日用家電の電気代を計算してみました。各家電はどれくらい電気を消費しているのか参考にしてましょう。

100Wの家電を1時間使った時の電気代は?

ここでは、電気料金を1kWhあたり27円として計算します。(全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価より)

月の使用量や契約中のプランによってこの数字は変わりますが、ご自身で計算する場合は電気料金の請求額を電気使用量で割った数字を用いるなどしてください。

100Wの家電を1時間使った時の電気代の計算式は以下の通りです。

100(W)÷1000×1(時間)×27(円/kWh)=2.7円

最初の100W÷1000の部分で単位をWからkWに直しています。

kはkgやkmなどのkと同じです。また、時間もhと直して式を書き直すと

0.1(kW)×1(h)×27(円/kWh)=2.7円

単位が打ち消しあって円だけ残っているのが分かります。

次に応用編です。100Wの家電を1日30分、30日間使った時の電気代はいくらでしょうか。

この場合の計算式は以下の通りになります。

100(W)÷1000×0.5(時間/日)×30(日)×27(円/kWh)=40.5円

電気代は40.5円だと分かりました。

1300Wの家電を1日3時間、20日間使った場合の電気代はどうでしょうか。これは、

1300÷1000×3(時間/日)×20(日)×27(円/kWh)=2,106円

より、2,106円だと分かります。

この式を公式化します。これを使えば電気代の目安が分かります。

(家電の消費電力(W))÷1000×(家電を使用した時間数)×(1kWhあたりの料金)

消費電力のW数、使用する時間数、1kWhあたりの料金を掛けて1000で割ってください。
複数の家電の電気代を知りたい場合はそれぞれに対して上の式を当てはめて計算し、出てきた電気代を足し合わせれば計算できます。

家庭の中のいろいろな電化製品の電気代を計算してみよう!

家庭でよく使う家電はどのくらいの電気を消費していて電気代はどのくらいになるのでしょう。それぞれ計算してみました。電気代の計算式は次の式で求めることができます。その際、1kWhあたりの電気代は、27円とします。

電気料金(円)=消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気料金(円/kWh)

日常的に使う家電の電気代を計算しよう!

電化製品は、経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ型製品情報サイト」に登録された主な製品を区分ごとに掲載した省エネ性能カタログ電子版(2020年10月1日版)を参考に計算しています。

冷蔵庫

定格内容積が401~450Lの冷凍冷蔵庫の年間消費電力量(kWh)は252~400kWh/年で平均値は415L、年間消費電力は306kW/年です。冷蔵庫は、365日休まず稼働している家電なので、この平均値の冷蔵庫の1時間当たりの電気代を計算すると、約0.94円/hとなります。

 306(kWh/年)×27(円/kWh)=8,262円/年
 8,262(円)÷365(日)=22.63円/1日
 22.63(円)÷24(時間)=0.94円/1時間

液晶テレビ

液晶テレビ50V型の定格消費電力(W)は、19~40Wです。待機時消費電力(W)は、0.10~0.85Wです。定格消費電力(W)の平均値は、30Wで、テレビを1時間見た時の電気代は、約0.81円です。待機時消費電力(W)の平均値は、0.36(W)なので、テレビを消している時間のコンセントは差したままの家庭が1日5時間テレビを見たとすると1日の電気代は、約5.13円です。

定格消費電力(W)

 30(W)÷1000×27(円/kWh)=0.81円/1時間
 0.81(円)×5(時間)=4.05(円/5時間)

待機時消費電力(W)

 0.36(W)÷1000×27(円/kWh)=0.0097(円/1時間)
 24(時間)-5(時間)=19(時間)
 0.0097(円)×19(時間)=0.18(円/19時間)

1日テレビを5時間見た時の電気代

 4.95(円/5時間)+0.18(円/19時間)=5.13円/1日

炊飯器

IH5.5合上8合未満の炊飯器で見ると、炊飯時の消費電力量(Wh/回)は、143.0~190.8(Wh/回)でその平均値は、162.4(Wh/回)です。保温時の消費電力量(Wh/h)は、12.60~20.20(Wh/h)で平均値は16.12(Wh/h)です。1日1回ご飯を炊いた時の電気代は、約4.38円です。12時間保温するとすると、約9.60円(円/1日)の電気代になります。

炊飯時

 162.4(Wh/回)÷1000×27(円/kWh)=4.38(円/1回)

保温時

 16.12(Wh/h)÷1000×12(h)×27(円/kWh)=5.22(円/12時間)

1日1回炊飯、12時間保温した時の電気代

 4.38(円/1回)+5.22(円/12時間)=9.60円/1日

電子レンジ

電子レンジは調理に欠かせないキッチン家電となっています。ここでは、電子レンジの主流となっているオーブンレンジタイプで庫内容積30L未満を紹介します。電子レンジの「500W」などの表記は消費電力ではありません。実は、定格高周波出力と呼ばれる数字で、簡単に言うと、電子レンジの庫内に入れたものを暖めるのに使われるエネルギーです。

電子レンジの消費電力量を省エネ性能カタログ電子版で確認するとレンジ部の年間消費電力量は54.0~65.5(kWh/年)で平均値は60.8(kWh /年)となっています。オーブン部は7.9~16.4(kWh/年)で平均値は11.8(kWh/年)と記載がありますが電子レンジは温める食品や時間によって条件が異なるため「500W」と表記のある電子レンジの消費電力を一般的な1300W程度とし、計算してみます。そうすると、消費電力1300Wの場合の1時間の電気代は、約35.1円になります。

 1300(W)÷1000×27(円/1kWh)=35.1円/1時間

エアコン

エアコンは夏季・冬季共に冷房や暖房で使用する電化製品です。今ではエアコンはわたしたちの生活に欠かせないものになっており一般家庭の普及率も高いです。エアコンは、冷房機能2.2kW(6~9畳)用でみてみましょう。省エネカタログ電子版では、このタイプのエアコンで冷房時の消費電力(W)は、390~655(W)で各製品によってばらつきがあるため平均値は509(W)としています。また、暖房時の消費電力は、420(W)~620(W)で平均値は478(W)です。夏に1時間エアコンを使用した時の電気代は、13.74円です。冬に暖房を利用した時の1時間の電気代は、約12.90円です。

ただし、エアコンにはインバーターがあるため、稼働時が一番電力を使い、設定温度に達した後に電気代は下がっていきます。設定温度になるまでの時間は、室内の広さや家の断熱性に大きく左右されます。建物が木造かコンクリートか、窓や扉の隙間の有無、床の素材、カーテンや窓の性能なども影響します。熱の効率性をよくするためにも、見直せるところがあればぜひ実行してみましょう。

冷房時(夏季)

 509(W)÷1000×27(円/kWh)=13.74円/1時間

暖房時(冬季)

 478(W)÷1000×27(円/kWh)=12.90円/1時間

電気代を節約する方法

最近では、会社のオフィスで仕事をする代わりに、在宅勤務をする人も増えてきています。働き方も多様化し自宅で過ごす時間が増えると電気代の増加が気になるところですよね。前項で節約した家電の節約方法について紹介します。

【冷蔵庫の電気代節約アドバイス】

冷蔵庫は、冷蔵室に物を入れすぎないように、冷凍室は反対に多く入っている方が効率的です。冷気が逃げないように冷蔵庫の扉は短い時間で開閉することを心がけるなど冷蔵庫の使い方を見直してみましょう。他にも下記のような方法があります。

  • 冷蔵庫は詰め込みすぎず、冷凍庫は詰め込むと冷却効率がいい
  • ドアの開閉は少なく短く、閉める時は挟み込みに注意ししっかり閉める
  • 放熱スペースを確保して設置する(壁から5㎝程度離す)
  • 冷気の吹き出し口や吸い込み口をふさがない
  • 熱いものは冷ましてから入れる
  • 冷蔵庫の上には物を置かず、掃除を忘れずに!

【テレビの電気代節約アドバイス】

テレビは、見ないときは消しましょう。テレビを見ていなくてもつけっぱなしにしていることが習慣になっている人もいるのではないでしょうか。また、テレビがついていなくても主電源が入っていれば待機状態になっており、エネルギーは消費しています。長期不在の時は、主電源をオフにする習慣をつけるとよいでしょう。ただし、番組表の自動ダウンロードや予約録画ができなくなる機種もあるため注意しましょう。その他の節約も試してみましょう。

  • テレビを見ていないときは消す
  • 長期不在の時は主電源を消す
  • テレビの省エネモードの活用
  • テレビ画面についたホコリはこまめに掃除して適度な明るさを維持する
  • 省エネテレビに買い替える

【炊飯器の節約アドバイス】

今では当たり前のことですが、ごはんを炊飯器で炊き上げるとそのまま保温してくれるのが炊飯器の魅力です。各家庭で1日に何回ご飯を炊くかという事情は異なるでしょうが、保温時間が長いとそれだけ電気代がかかります。炊飯器の電気代を節約するお勧めの方法は電子レンジと併用して利用することです。炊飯器の保温機能は使わず、冷めたご飯は食べる前に電子レンジで温めましょう。電子レンジは電気代が高い印象があるかもしれませんが、ご飯を暖める時は冷蔵保存で1分、冷凍で3分程度です。ご飯は1度にたくさん炊いて冷凍保存しておき、電子レンジで温めて食べるという方法もライフスタイルに合わせて試してみるとよいでしょう。

電子レンジでご飯を温めた時の電気代

冷蔵で保存したごはん
 1300(W)÷1000kW×(1÷60)時間×27(円/kWh)=0.56円

冷凍で保存したごはん
 1300(W)÷1000kW×(3÷60)時間×27(円/kWh)=1.75円

【電子レンジの電気代節約アドバイス】

電子レンジは、温める食品や時間、温度などによって条件は異なります。オーブンを使用する時とレンジを使用する時でも異なるため使い方を工夫して節約しましょう。例えば冷凍食品などの冷凍しておいたものを解凍する際、あらかじめ冷蔵庫内において解凍しておき、電子レンジで温める時間を最小限におさえる工夫をしましょう。ターンテーブル式の電子レンジは端に置くと早く温まり、テーブルがないタイプでは真ん中に置くと早く温まるように作られています。自宅の電子レンジの特徴を理解し使い方を工夫してみるとよいでしょう。更に電子レンジ内の清掃をこまめに行う事で消費電力を抑えることもできるので無駄な電力消費をさけるために定期的な掃除を心がけましょう。

【エアコンの電気代節約アドバイス】

エアコンは春や秋にはあまり使用することはないものの、夏や冬になるとつけっぱなしになってしまうことが多い電化製品です。エアコンは運転を開始する時や外気温と温度設定の差が大きいときに電気を多く使います。外気温の影響を受けないように使い方を工夫することで節約することができます。

冷房編
1.帰宅後は換気

部屋を閉め切って外出した後などは外気温より室温が高くなる場合があります。室温が高いほど、冷房により多くの電力を使います。帰宅して外より熱いと感じたら、エアコンをつける前に換気して室内の熱気を逃がしてください。換気は風上と風下の2か所を開けると効率的に行うことができます。

2.直射日光を避ける

カーテンやブラインドを使って、直射日光を防ぎましょう。緑のカーテンを設置することが可能であれば、より効果的です。緑のカーテンは熱の原因である赤外線を反射し、また、蒸散で葉から水蒸気が出ることにより周囲の熱が気化熱で奪われるので、通常のカーテンと違い緑のカーテン自体が熱くなることを防いでいます。

3.扇風機を併用する

冷たい空気は部屋の下に暖かい空気は部屋の上にたまりやすくなっています。扇風機を使って部屋の空気をかき混ぜることによって冷房効率が上がります。

暖房編
1.昼はカーテンを開け、夜はカーテンを閉める

昼は日光からの熱を受けるためにカーテンを受け、夜は外からの冷気を防ぐためにカーテンを閉めましょう。カーテンは長さを長くして床との隙間を無くしたり、厚手の生地のものを選んだりすれば保温効果が高くなります。

2.サーキュレーターを用いる

冷たい空気は部屋の下にたまりやすいです。サーキュレーターを使って部屋の空気をかき混ぜれば、効率的に暖房を使えます。また、暖かい空気を下へとおろすので、普段より設定温度を1℃下げることもできるかと思います。そうすれば、より節電できます。

3.加湿器を利用する

湿度が上がると体感温度が高くなります。冬は乾燥しがちですので、加湿器を使って適切な湿度に保ちましょう。風邪の予防にもなります。ただ、湿度が高すぎると結露の原因となるので、ご注意ください。

共通編
1.フィルターの掃除をする

フィルターにごみなどが詰まると、冷房や暖房の効果が弱まります。2週間に1度くらいはフィルターの掃除をするようにしましょう。

2.室外機の周りに物を置かない

室外機は周りの空気を吸い込んで、吹き出すことで熱交換をしています。近くに障害物があると、冷暖房の効果が弱まります。室外機の周りにはものを置かないようにしましょう。

電力会社を変更して電気代を安くするという方法

電気代を細かく計算して節約しても大きな成果に結びつかなかったり、節約意識が強くなりすぎて生活が窮屈になってしまっては節約がストレスになってしまいます。電気の節約は環境のためにも大切なことです。しかし、電気代を今より安くしたいのであれば毎日使う電化製品の節約以外にも電力会社や電気プランを変更するという方法があります。

電力自由化によって電力会社は自由に選べるようになっています。今よりも安いプランで契約できる電力会社を探して変更することで電気代を簡単に安くすることができるのです。電力会社の切り替えも簡単な手続きで行う事ができます。必要な情報を入力すれば簡単にWebだけでも申し込みを行う事が可能です。しかし、電力会社を変更しようと思ってもどの電力会社に変更したら電気代が安くなるのかどのプランがいいのかを見つけることは難しいです。そんな時、自分の住むエリアで展開している電力会社を一括で比較できる一括比較サイトを利用すると便利です。ランキングで今の電気の使い方で電気代がどれだけ変わるのか確認することができるので利用してみましょう。

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この記事のまとめ

電気料金を1kWhあたり27円(kWh)とした時の100Wの電気代の計算は、100(W)÷1000×1(時間)×27(円/kWh)となり電気代は2.7円です。電気代の計算は、下記の計算式で求めることができます。

電気料金(円)=消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気料金(円/kWh)

  • 1kWhあたり27円(kWh)の時の100Wの電気代は2.7円
  • 電気代の計算式は、「消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気料金(円/kWh)」
  • 電気代は電力会社やプランを見直すことで節約することができる

2016年4月にスタートした電力小売全面自由化により一般家庭でも電力会社を選択できるようになっています。自分の家庭で使われている電力量や、よく使用する時間帯に合わせてプランを選べば、今よりも電気代が安くなる可能性があります。しかし、電気料金プランは数多く存在しているため、自分で最適なプランを探すのはとても大変です。電気代を今よりも安くしたいなら、一括比較サイトの診断を利用して電力会社を選びましょう。

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