kVAはkとVAに分けられます。kはkm(キロメートル)やkg(キログラム)などのkと同じ使い方で、1kVAは1000VAと等しいです。
それではVAとは何でしょうか。まずはVとAを理解する必要があります。
V(ボルト)とA(アンペア)とは?
V(ボルト)とA(アンペア)を聞いたことがない人はおそらくいないとは思います。Vは電圧の単位でAは電流の単位です。それでは、電圧と電流とは何でしょうか。
- 電圧
- 電気を流そうとする圧力のようなもの
- 電流
- 電気の流れる量
電気ではなく水で考えると分かりやすいです。水は水圧が高い方から低い方へと流れます。お風呂で湯船につかっているとき、お湯を上から押さえつけてみてください。お湯は圧力がかかっていない周囲へと流れていきます。この時の水にかけた圧力にあたるものが電圧で、流れる水の量にあたるものが電流です。
VA(ボルトアンペア)とは?
VA(ボルトアンペア)は電力を表す単位で皮相電力(ひそうでんりょく)を表す時に用います。使用する装置に加える電圧(V)と電流(A)を掛け合わせたものです。
VとAを掛け合わせるというと何か思い出しませんか?そう、W(ワット)ですね。なじみが深いWは有効電力と呼ばれていて、器具や装置が実際に消費する電力を表しています。それに対して皮相電力であるVAは配線や機器の中で無駄に消費されるものや、消費されずに配線内を行ったり来たりしている電力も含んだ機器や装置を動かすための電力を表しています。
身近な家電で考えてみると分かりやすくなります。例えば掃除機の場合、掃除機を動かすために使う全体の電力がVAで、ごみを吸い取るのに使用する電力がWです。
このとき、電力をどれだけ有効に使えるかを示した値を力率(W÷VA)といいます。単純な電熱器はWとkVAが等しい、つまり力率が1であるものが多いですが、モーターを利用するような機器についてはWがkVAより低く、力率が0.7などになっています。
1kVAは何A?
1kVAが何Aに値するのか検索している方が多いようなので、説明を加えます。
1kVAは上で説明した通り、1000VAです。日本の一般家庭では、100Vの電圧の電気を使用しているため、1kVAは10Aに値します。
1000VA÷100V=10A
というわけですね。200Vなど電圧が異なる場合は、この値はもちろん変わってくるので、単純に1kVA=10Aと覚えてしまうのではなく、計算式を理解しておきましょう。
この記事のまとめ
kVAのkはkgやkmなどのkと同じkです。それでは、VAは何かというとV(ボルト)とA(アンペア)をかけたもので皮相電力と呼ばれています。同じようなW(ワット)との違いは、以下の通りです。
- Wは実際に消費する電力(有効電力)
- VAは無駄に消費されるものや消費されないものを含んだ電力(皮相電力)
- 電力をどれだけ有効に使えるかを示した値を力率(W÷VA)という。
kVAは一般家庭でもオール電化などの多くの電力を使う場合の契約(60A超の契約)に用いられます。日本の家庭用コンセントは100Vなので、1kVAは10Aに相当します。
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