電気料金を節約したいと考えているのであれば細かな節約をするよりも、思い切って契約している電力会社の変更を検討してみてはどうでしょうか。しかし、たくさんある電力会社の中でどのプランを選べばいいのか迷ってしまう人も多いです。そこで今回は、数ある電力会社の中でも人気のある「楽天でんき」の電気プランについて解説していきます。
目次
楽天でんきの電気プランの特徴
楽天でんきの電気プランの特徴について紹介します。ほかの電力会社とは違った点もあるので、しっかりと確認しておきましょう。
基本料金なし
楽天でんきの大きな特徴は基本料金が全くかからないことです。電気を使っても使わなくても一定の基本料金がかかってくるような料金プランが一般的ですが、楽天でんきは基本料金がないため使った分の料金だけを支払うことになります。例えば、東京エリアで東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bの40Aで契約していると基本料金に1,144円/月かかっていますが、楽天でんきに変更することでこれがかからなくなります。年間にすると基本料金がないだけで13,728円もお得に利用できることになります。さらに、プランや支払い方法の組み合わせなどによっては、もっとお得に電気を利用できる可能性があります。
従量料金が一律固定単価
従量料金も一律固定単価でとてもシンプルな設定となっています。東京電力エリア、関西電力エリアなどエリアごとに単価の設定は異なりますが、どのエリアでも固定単価で電気を使った分だけの請求となっています。電気プランも個人・ご家庭向けの「プランS」と大家族や事業者向けの「プランM」、動力に契約している人向けの「動力プラン」の3つです。今回、東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bから楽天でんきの個人向けプランである「プランS」に切り替えた場合の電気代を計算してみたので比較してみましょう。
【東京エリアでの電気料金の比較】
●東京電力エナジーパートナー従量電灯Bと楽天でんきプランSの従量料金の比較
単位 | 料金単価(10%消費税) | |||
---|---|---|---|---|
従量電灯B | プランS | |||
電力量料金 | 最初の120kWhまで | 1kWh | 19円88銭 | 26円50銭 |
120kWhをこえ300kWhまで | 26円48銭 | 26円50銭 | ||
300kWh超過分 | 30円57銭 | 26円50銭 |
●東京電力エナジーパートナー従量電灯Bと楽天でんきプランSの電気代比較
40A 350kWh/月 使用の家庭の場合(東京電力エナジーパートナーの40A基本料金は1,144円00銭です。)
1か月の電気代 | 1年の電気代 | |
---|---|---|
従量電灯B | 9,824円 | 117,888円 |
プランS | 9,275円 | 111,300円 |
※計算を簡易にするために年間で使用量に変動はないとしています。
※燃料費調整額及び再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まれていません。
※電気料金の合計額は円未満切り捨てで請求となります。
楽天でんきは、基本料金がなく電気を使った分だけの請求となりシンプルです。しかし、上で紹介した料金単価表を見てみると、従量料金は電気をあまり使わない家庭には高めの設定だと感じるのではないでしょうか。ただ、東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bで契約している場合、それは杞憂です。実際に計算してみると、東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bから楽天でんきのプランSに切り替えた場合は使用量によらずにお得になることが分かります。なお、関西電力エリアなどエリアによっては電気の使用量が少ないと電気代が高くなってしまうこともあります。切り替えを検討する場合はどれだけ電気代が安くなるのか事前にシミュレーションを行って確認するようにしましょう。
全国対応
電力自由化が始まる前までは、住んでいる地域によって契約できる電力会社が決まっていました。しかし、楽天でんきは全国に対応しているので、住んでいる都道府県に関わらず利用することができます。契約がWEBで申し込みできる点も便利で、申し込み後にメールが通知されれば利用できるようになっています。
安定供給
電気の供給は、現在と同じ送配電線をそのまま使って行うため、安定した電力の供給であることは変わりません。電気の品質と安定性は今までと変わらずに電気を使用できるので、楽天でんきに変えたことが原因で生活に支障が出るようなことはありません。
楽天でんきの電気プラン3つのメリット
楽天でんきの電気プランにはさまざまなメリットがありますが、その中から3つを紹介します。
楽天スーパーポイントが貯められる
楽天でんきを利用することで楽天スーパーポイントが貯められるので、楽天会員にとっては大きなメリットとなり、節約にもつながります。楽天でんきに申し込むと楽天スーパーポイント2000ポイントがもらえるキャンペーンも実施されています(2019年11月現在)。さらに、電気料金200円につき1ポイントがもらえるので、貯まったポイントを上手に使うことができれば家計も助かるでしょう。ポイントで電気料金の支払いも可能です。50ポイント(50円相当)から利用が可能で、設定は楽天でんきのマイページから行えます。
その他イベントに応じた様々なキャンペーンがあります。楽天でんきのキャンペーン一覧から確認することができるのでポイントを多くもらえるタイミングでの申し込みや電気代の割引キャンペーンなど行っている時期に契約するとよりお得を感じられるでしょう。
解約手続きが必要ない
楽天でんきは申し込みがWEBでできるので手間があまりかかりませんが、解約は手続きすら必要ないのでとても楽です。楽天でんきは解約するときに違約金がかからないのも大きな特徴で、契約年数に縛りもないため、もし自分の家庭に合わなかったとしても他社への乗り換えがしやすいです。新しい電力会社と契約するときに自動的に解約となるので、解約し忘れる心配もありません。気軽に利用しやすいため、試しにほかの電力会社を利用してみたいと考えている人にも向いています。
電気料金がネットで確認できる
楽天でんきはマイページで電気料金を確認することができ、「電気代の見える化」が可能になるサービスがあります。30分ごとの電気使用量を確認できるため、当月の電気料金を確認しながら電気を使えるようになります。当月だけでなく過去の電気料金も確認できるので電気料金の推移を見たり、日々の電気料金を確認しながら生活したりすることで節約意識が高まるようになるでしょう。
楽天でんきは、楽天でんきのHPから申し込むことができます。既に楽天会員の方でしたら楽天会員ログインから手続きを行いましょう。マイページで支払いの設定しているクレジットカードの変更やポイントの利用設定などの手続きなども行えます。
楽天でんきの電気プランの3つのデメリット
楽天でんきの電気プランにはメリットがたくさんありました。それでは、デメリットはあるのでしょうか。楽天でんきのデメリットについて解説していきます。
離島に住んでいると契約できない
楽天でんきは基本的に全国対応していますが、離島に住んでいると契約自体できない場合もあります。沖縄本土を除く小さな離島のほか、山岳部などの一部の地域も対象外となってしまいますので、申し込み前にホームページで確認しておきましょう。
高圧一括受電契約をしていると契約できない
タワーマンションなどの大きなマンションの場合、建物全体で電力会社と契約する「高圧一括受電契約」となっていることが多く、部屋ごとに電力会社を選ぶことはできません。楽天でんきに限らず、ほかの電力会社への乗り換えができないため、乗り換えを検討する前にマンションの契約状況を確認しておく必要があります。
オール電化住宅は電気料金が上がる
オール電化向けのプランは一般的に深夜の電気料金が安くなるように設定されていますが、楽天でんきはオール電化向けのプランがありません。電気料金は時間帯に関係なく、一律で使った分だけの単価となっているので、オール電化住宅の場合には深夜料金が安くない楽天でんきを契約してしまうと、電気料金が上がる可能性が非常に高いです。
この記事のまとめ
楽天会員の場合には、電気料金がかなり安くなるだけでなく楽天ポイントも貯まるので、楽天でんきはおすすめな電力プランです。解約の手続きや違約金もないので気軽に試すことができ、自分の家庭に合わなければほかの電力会社への乗り換えがしやすい点も魅力です。
- 楽天でんきのプランは3種類で動力プラン以外は基本料金がなく、従量料金が一律単価で分かりやすい
- 楽天でんきに契約すると電気代の支払いで楽天ポイントをためることができ、ポイントで電気代の支払いもできる
- 電気の使用量が少ない人やオール電化の住宅に住む人などは電気代が高くなってしまう可能性があるため注意!
既に楽天会員となっており、楽天のサービスを多く利用している方で電気代の節約に悩んでいる方は、楽天でんきとの契約を検討してみてはいかがでしょうか。また、電気代の節約で参考にしたいのは、一括比較サイトです。一括比較サイトを利用することで他にも自分に合った電力会社に出会える可能性があります。電力会社を見比べて最適なプランを選びましょう。