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電気の基礎知識

台風による停電に対する電力会社の取り組みは?どんな対策をしているの?

2019年9月10日

台風が起きると、まれに停電がおきることがあります。台風によって起こる停電に対して電力会社はどのような対策を行っているのでしょうか。また、停電が起こってしまう原因はなんでしょうか。ここでは、台風による停電に対する電力会社の取り組みや停電後の復旧対応について説明します。電力会社が行っている対策を理解することで、家庭での停電を防ぐことにもつながります。

そもそもなぜ台風で停電が発生するの?

ここでは、そもそもなぜ台風によって停電が発生するのか、内陸部などでも起こる一般的な原因と、沿岸部特有の原因について説明します。

一般的な原因

台風は強風や激しい雨をもたらす自然災害で雷活動が活発な場合は、雷が落ちる心配もあります。台風は停電の大きな原因となっています。台風の強風によってトタン屋根や看板が飛ばされて電線に接触すると、電線が切れてしまいます。そうすると、電気を送ることができなくなり、停電が発生するのです。また、風だけでなく、雨によっても電線が切れてしまう可能性があります。大雨によって土砂崩れが発生すると、電柱が倒れることがあり、電線も切れてしまうというわけです。雷が電線などに落ちて、電線や電圧器等の電気を送るための設備が損傷してしまう場合も停電に繋がります。これらの理由で、場合によっては電柱が倒れたり、折れてしまうこともあります。そうなると、停電の被害はさらに大きく、復旧まで時間もかかってしまうでしょう。台風がもたらす強風や大雨は、停電の発生に大きく影響しているのです。

沿岸部特有の原因

沿岸部では、潮風が停電を引き起こす原因となっています。送電用の鉄塔は、送電線と鉄塔が電気を通しにくい「碍子(がいし)」とよばれる器具で接続されています。内陸部とは異なり、沿岸部では塩分を含んだ潮風が吹いているのが特徴です。強風が吹いて碍子の表面に塩分が多量に付着してしまうと、碍子が機能しなくなってしまうのです。こうなると、送電線からいくら電気を送っても鉄塔へと流れてしまいます。これはフラッシオーバとも呼ばれる現象で、碍子の表面を伝って放電が起きているのです。もしかしたら、バチバチと火花が散っている光景を見たことがある人もいるかもしれません。こうして、結果的に各家庭に電気が届かなくなり、停電が起きてしまいます。

電力会社が実施している台風による停電への対策

電力会社では、日常的に巡回パトロールを行っており、配電線に問題がないかのチェックを実施しています。こうすることで、損傷がある部分や損傷しかかっている部分を早期発見することができるからです。迅速に問題のある部分を新しい設備に交換できるため、停電を未然に防ぐことにつながっています。また、送配電ルートを多様化する取り組みや、自動的に配電を行うシステムの導入なども手掛けています。実際にどこかで不具合が生じた場合、その被害が他に及んでしまうことを抑えているのです。日常生活において、電気は欠かせないものとなっています。電力会社には、どのようなときにも電気を安定的に供給することが求められているといえるでしょう。そのため、あらかじめ停電を防ぐための活動はもちろん、実際に停電が発生してしまった場合にも早期に復旧できるような仕組み作りを行っています。

台風による停電が発生した際の電力会社の対応

電力会社は、台風によって設備に異常が発生すると、まず変電所でそれを感知します。そして、そこに該当する配電線への送電を停止します。そうなると、その配電線を利用しているエリア全体が停電するというわけです。異常の起きていないエリアでは、継続して電気の使用が可能となります。このときは、異常が発生した箇所はまだ特定できていません。その後、細かい区間ごとに分けて電気を流していき、異常がどこにあるのかを調べる工程に移るのです。異常があることが特定できたら、その区間に電力会社の担当者が出動し、電柱1本1本を確認して原因を明らかにしていきます。原因が分かったら、電柱や電線に接触しているものを除去したり、設備を修理したりします。電柱や配電線、変圧器といった設備のすべての異常が解消されると、その区間の停電も復旧するという仕組みです。

復旧までの不便を解消するための取り組み

大規模な停電が発生したときは、作業にあたる人員を増やして復旧を行います。これは、迅速な電気の復旧を最優先しているからです。具体的には、他の電力会社とも協力して、発電機車の派遣を要請するなどの対応を取ります。停電が長引いたときには、自治体と連携してポータブル発電機を提供したケースもありました。また、停電している地域を公開するホームページのサーバーを増強し、必要なときにすぐに情報を確認できるような対応が取られています。停電は、長いときには1週間以上にも及びます。電気があるのが当たり前となっている生活において、少しでも不便を感じずに過ごせるように、さまざまな取り組みが行われています。

この記事のまとめ

電力会社は台風による停電に対してさまざまな対策をしています。台風が原因で停電となってしまった時にも、一刻も早く電気が復旧するように一般電気事業者(大手電力会社)が復旧対応に取り組んでいます。電力自由化となっても、電気の送配電と設備の管理はこれまでと変わらず一般電気事業者が対応する事になっています。そのため、電力会社を変更してもこれまでと変わらず安心安全な電気を使えるのです。そのため、電力会社を変更したからといって自然災害が原因で起こる停電などの有事の際に対応が遅れるといった事はありません。

  • 電力会社は日常的に送電線のチェックを行うパトロールをしている
  • 設備の異常は変電所で感知し、そのエリアの送電がストップする
  • 大規模な停電の時には、作業員を増やして復旧対応にあたっている

台風による停電に対しては、電力会社によってさまざまな取り組みが行われています。とはいえ、台風のときは、建物の外にあるものが風で飛ばされることにより停電の原因となる場合もあります。台風が来ることが分かったら、早めに屋根の補強をしたり、家の外に置いてあるプランターなどをしまったりするのがポイントです。家庭でもできる対策を行うことで、停電を防げるようにしましょう。

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