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電気代節約の豆知識

太陽光発電の売電で新電力事業者を選ぶメリットと注意点とは?

2020年1月24日

太陽光発電の売電先を新電力事業者に変えることで、より高く電力が売れる可能性があります。住宅用太陽光発電システムを設置している人の多くは発電で余った電力を大手の電力会社に売電している事が多いのではないでしょうか。2016年の電力小売全面自由化で、一般家庭でも電力事業者を自由に選べるようになりました。新電力事業者が次々に誕生して、売電先の選択肢も増えているのです。この記事では、太陽光発電の売電で新電力事業者を選ぶメリットや注意点について紹介します。

太陽光発電の売電の基礎知識

住宅用の太陽光発電で作った電力が使い切れなかった場合、余った電力は電力会社に買い取ってもらえます。固定価格買取制度(FIT法)によって、「太陽光発電の余剰電力を市場価格よりも高い固定買取価格で10年間電力会社に買い取ってもらえる権利」が保証されているためです。契約で取り決めた固定買取価格は10年間変わることはありません。

固定買取価格は毎年国がさまざまな状況を考慮して決めていて、その金額は年々下がってきています。2019年度の買取価格は、システム容量10kWh未満の住宅用太陽光発電で1kWhあたり24円あるいは26円です。年々固定買取単価が下がっている背景には、太陽光発電設備の導入コストが安くなってきていることが理由の1つにあります。固定価格買取制度発足当初は、買取を担保し太陽光発電システムの導入を促すことが目的でしたが、市場が形成されていませんでした。2009年の固定価格買取制度スタートから導入コストも安定し、適正な市場が形成されたため買取価格が下がったとしても、10年間で十分もとが取れる価格で決定されています。また、電力会社が買い取る太陽光発電による電力などの再生可能エネルギーは「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」として私たちの電気代に反映され徴収されており、転嫁される電気代の負担が重くなってきていることも理由としてあげられます。

2009年に売電を始めた人は2019年11月以降に固定価格買取制度の買取期間が終了します。これが、いわゆる「卒FIT」です。誤解している人もいるかもしれませんが、固定価格買取制度(FIT法)自体がなくなるわけではありません。「卒FIT」後の選択肢は主に2通りあり、電力をすべて自宅で使うか、再度電力会社と売電契約を結ぶかを選択するかです。新たに売電契約をすれば2019年11月以降も電力会社が提示する買取価格で売電できます。何も契約をしていない場合は、大手電力会社が自家消費で余った電力は無償で引き取ることになます。こうなると売電収入が一切得られません。自宅の太陽光発電を「卒FIT」後にどうするかについて、しっかり考えておく必要があるでしょう。

固定価格買取制度で売電する権利は、売電先の電力会社を変えても失われることはありません。期間中の売電先は利用者が自由に選べます。地域の大手電力会社に売電している人も多いかもしれませんが、電力自由化によって売電先の選択肢が一気に増えています。新電力事業者は今後も増えると予想されており、ますます自分に合ったサービスを利用しやすくなるでしょう。売電可能な事業者は資源エネルギー庁のHPでも紹介されています。

太陽光発電の売電先において新電力事業者を選択するメリット

ここからは、太陽光発電の売電先を新電力事業者に変えるメリットについて紹介します。

プレミアム買取を活用できる

プレミアム買取とは新電力事業者が提供しているサービスで、国が定める買取価格よりも高い売電価格で電力を買い取るというものです。そもそも、太陽光発電の売電価格はFIT法の買取価格をもとに各電力会社が決定しています。買取価格は上限価格ではありません。最低買取価格だと考えればわかりやすいでしょう。プレミアム買取を活用すれば、国が定めた買取価格よりも1~2円ほど高く売電できます。たとえば、大手電力会社の売電価格が1kWhあたり36円だった場合に、新電力会社に切り替えると37円で買取してもらえるといった具合です。

売電開始当初は大手電力会社と契約していたとしても、新電力事業者に乗り換えることも可能です。また、「卒FIT」後は売電収入が一気に減るおそれがあり、プレミアム買取を利用するメリットは小さくありません。たとえば、東北電力が提供する「シンプル買取サービス」の売電価格は1kWhあたり9円です。「かなり下がるな」と感じる人も多いことでしょう。売電を続けるなら、少しでもお得な新電力事業者を探してみることが大切です。

10年経過後も買取を行ってくれる

新電力会社で固定価格買取制度適用終了後の買取を行ってくれる会社もあります。固定価格買取制度で定められた買取の保証期間は売電をスタートさせてから10年ですが、新電力会社であれば10年を過ぎても買取を継続してくれる会社もあります。買取を行っている会社のプランや買取価格を確認してみるとよいでしょう。

コストがかからない

新電力事業者に切り替えるときには、通常費用はかかりません。切り替えの際に工事が必要になる場合もありますが、利用者側には負担が一切かからないのが一般的です。そのため、コストを気にしないで気軽にプレミアム買取を活用できます。

売電先を変更できる

新電力事業者を利用するうえで倒産の可能性が気になる人もいるかもしれません。万が一、新電力事業者が倒産した場合には売電先を変更できます。そのため、売電先がなくなることはありません。また、特定の電力事業者との契約中に売電先を変更することも可能です。そもそも、法律で「電力会社は買取契約の申込みを断れない」と定められています。そのため必ず大手電力会社が売電先の受け皿としていつでも再契約できることは大きな安心材料ではないでしょうか。

売電先と買電先の電力会社を一緒にする

住宅用太陽光発電システムを設置し発電した電力を自家消費しているからと言っても、足りない電力は電力会社と契約し電気を使っているのではないでしょうか。新電力の電力会社によっては電気の売電先も購入先も一緒にすることでお得に売電できたり電気を購入できたりするプランがある会社もあるようです。自分の住むエリアにそのような電力会社があるか確認してみるとよいでしょう。

太陽光発電の売電先を新電力事業者に変更するときの注意点

住んでいる地域によっては、「エリア内に売電できる新電力事業者がない」というケースもあるでしょう。その場合は、これまで利用してきた大手電力会社に売電する以外に選択肢がありません。売電先の変更を検討する際には、その会社が売電を受け付けているかどうかをあらかじめ確認しておきましょう。

しかし、購入する電気の電力会社は変更することができます。電気の売電先と購入先が同じでなければいけないという決まりはないからです。購入する電気は自由に選ぶことができますので少しでもお得に利用できるように電力会社の変更を検討してみるとよいでしょう。電力会社の変更には一括比較サイトなどを利用すると便利です。

この記事のまとめ

太陽光発電の売電先に新電力会社を選ぶことでお得に売電ができる可能性があります。住宅用太陽光発電システムの固定価格買取制度の適用は10年間です。新電力会社で固定価格買取制度適用終了後の買取を行ってくれる会社が見つかるかもしれません。また、新電力会社のプランを確認しより高い単価で売電ができる電力会社がないか確認してみましょう。

  • 固定価格買取制度の買取価格は最低買取価格
  • プレミア価格を活用し発電した電力を高く販売しよう
  • 売電先の変更はコストがかからず制度適用終了後も買取を継続してくれる会社もある

太陽光発電の売電先をプレミアム買取をしている新電力事業者に変えれば、よりお得に売電できるようになります。固定価格の買取期間がまだ残っている場合は、初期費用を回収する期間を短縮できるでしょう。固定価格買取期間が終了するなら売電先を見直す好機です。ぜひ一度、太陽光発電の売電先を新電力事業者にすることを検討してみてはいかがでしょうか。

また、太陽光発電システムを導入し発電した電力を自家消費で使っていても足りない電力は購入しています。購入する電力も電力会社を自由に選べることがきできます。購入する電気についてもできるだけ安く利用したいと考えるのであれば電力会社の変更を検討してみましょう。

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