電気代を支払う方法には、代表的な支払い方法で振込用紙、口座振替、クレジットカード払いの3つが挙げられます。クレジットカードで支払えばポイントが貯まるので、最もお得な方法のように思えますが実際のところどうなのでしょうか。ここでは、電気代のお得な支払い方法について解説します。
目次
電気代の支払い方法と、それぞれの手続きの方法は?
電気代の支払いは、振込用紙、口座振替、クレジットカード払いから選択するのが一般的です。振込用紙とは、電力会社から送付されてくる所定の振込用紙を使って、銀行、郵便局、コンビニエンスストアで支払いをする方法です。コンビニエンスストアであれば時間や曜日を気にすることなく支払いができます。
口座振替払い
口座振替は、事前に口座振替の申し込みをすることで、自分の銀行口座から自動的に電気代が引き落とされる方法です。自動的に引き落とされるため、しっかり口座に残高があれば、払い忘れの心配がないことがメリットとして大きいでしょう。電力会社によっては口座振替割引のサービスを行っているところもあります。口座振替の申し込みは、インターネットや、利用している銀行のインターネットバンキングなどで手続きができます。あるいは、電力会社や金融機関より電話かインターネットによって申込書を取り寄せ、書類を郵送することで手続きが完了します。
クレジットカード払い
クレジットカード払いは、まず電気代をカード会社が立替え、あとでカード利用代金として支払う方法です。この方法では払い忘れの心配がないこと、ポイント還元があること、カード明細で利用料金を確認できるため家計管理が便利であることなどのメリットがあります。クレジットカード払いの申し込みは、インターネットで手続きをするか、もしくは電話で申込書を取り寄せて必要事項を記入して郵送する方法でも可能です。ただし、電力自由化以降、さまざまな会社が電力のサービスをスタートしており、電力会社によってはクレジットカード払いを推奨、あるいはクレジットカード払いだけしか選べない場合も多くなってきています。インターネットのみでクレジットカードの登録や受付を行っている会社もあるため注意しましょう。
振込用紙払い
振込用紙での支払いは、毎月手元に届く振込用紙を利用し支払う方法です。振込用紙に記載のある金融機関や郵便局、コンビニエンスストアで支払う事ができます。最近では振込用紙に印字されているバーコードをスキャンしスマートフォンで支払いを行う事もできます。振込用紙での支払いは、24時間営業のコンビニでの支払いを選択すると時間を気にすることなく手軽に支払えることがメリットです。しかし、期日までの支払いを忘れてしまうリスクが高い支払い方法であることがデメリットです。また、振込用紙での支払いを選択した場合、振込用紙発行手数料が追加となる電力会社もあるため注意しましょう。
口座振替にはどんなメリットがある?
口座振替には、支払い忘れがなくなる、通帳を見れば支払い額がすぐにわかるので家計管理がしやすいなどのメリットがありますし、口座振替割引が適用される場合があります。電力会社によって割引の有無や割引率、条件などが違うので、それぞれの電力会社の情報を確認してみましょう。いくつかの例を挙げると、東京電力の場合は、加入している料金プランによって異なりますが、割引額は基本的に1カ月あたり55円(税込)です。ただし、口座の残額が少なく引き落としができなかった場合には割引が適用されません。
関西電力の場合は、口座振替割引はありますが、割引が適用されるためにはいくつかの条件を満たしている必要があります。まず、平成28年3月31日までに、契約メニューのうち「はぴeタイム」「時間帯別電灯」「季時別電灯PS」「低圧総合利用契約」のいずれかを契約していて、なおかつ平成29年3月31日までに口座振替の手続きが完了していること、あるいは「従量電灯A」または「従量電灯B」を契約していることのいずれかに該当していることです。さらに、料金の領収について翌月の「電気ご使用量のお知らせ」で通知されること、口座振替が支払い義務発生日から電力会社か自身の指定する1回目の振替日で完了できること、前月の検診日に未払いの料金がないことに該当している必要があります。これらの条件に該当していれば、1カ月あたり55円(税込)の割引が適用されるのです。
九州電力の場合も、口座振替割引サービスがあります。割引額は1カ月あたり55円(税込)です。ただし、口座振替指定サービスを利用すると割引が適用されなくなります。その代わり、口座振替指定サービスでは給料日後や月末など自分の都合のいい日にちに引き落としをしてもらうことが可能です。
口座振替割引のある大手電力会社
電力会社 | 割引額 |
---|---|
北海道電力 | なし |
東北電力 | なし |
東京電力エナジーパートナー | 55円(税込) |
中部電力 | 55円(税込) |
北陸電力 | 55円(税込) |
関西電力 | 55円(税込) |
中国電力 | 55円(税込) |
四国電力 | 55円(税込) |
九州電力 | 55円(税込) |
沖縄電力 | なし |
※消費税は10%税額になります。
各電力会社によって割引の条件や規定が異なるため口座振替割引を利用する時には自分の契約する電力会社の契約内容を確認しましょう。
クレジットカード払いにはどんなメリットがある?
電力自由化後に電力サービスの提供を始めた会社には、電気代の支払い方法がクレジットカード払いのみという会社も増えています。クレジットカード払いには、利用者にとってもいろいろとメリットがあるでしょう。その最大のメリットは、やはりポイント還元です。ただし、まずは利用している電力会社に口座振替割引があるかどうか、そして利用しているカードのポイント還元率を確認してみましょう。口座振替割引がない電力会社の場合には、クレジットカード払いのほうが大きなメリットを得られることになります。ポイント還元率が低いカードの場合は、口座振替割引のほうがお得になるかもしれません。
クレジットカードのポイント還元率は平均0.5%程度で、1%~1.5%のものは還元率が高いとされています。しかし、公共料金の支払いに利用すると還元率がアップするクレジットカードもあります。公共料金は毎月必ず支払いが発生するので、そのようなカードを公共料金専用に作って利用するのも、大幅にメリットが大きくなるのでおすすめです。
そのほかにも、クレジットカード払いのメリットはいろいろあります。まず、支払い日がカードの引き落とし日に統一されることです。カード利用でのほかの買い物なども含め、支払い日が全部同じになるので、管理がしやすく支払い忘れがないことです。また、どうしても支払いが難しいときには、リボ払いを利用することで支払いを先に伸ばすこともできます。年会費のかかるカードでも、1度でも利用すれば年会費無料になるという条件付きのものもあります。それぞれのクレジットカードの特徴をよく調べて、上手に活用するようにしましょう。クレジットカードをしっかり管理していれば、電気代を支払い忘れることもありません。
クレジットカード払いのメリット
- 払い忘れの心配がない
- 電気代支払いでのポイント還元が受けられる
- 支払い日をまとめることで管理の手間が省ける
- 支払いが困難な時はリボ払いに変更することでその月の支払いを抑えられる(リボ払いが可能なクレジットカードに限る)
お得な支払い方法はどっち?
口座振替払いとクレジットカードでの支払いはどちらがお得になるのでしょうか。電力会社によっては両方とも取り扱いがあるとは限らないため自分の希望の支払い方法の取り扱いがあるか確認してから電力会社を選択してもよいかもしれません。
口座振替割引とクレジットカードポイント還元の比較
電気料金支払い額 | 口座振替割引 | クレジットカードポイント還元率相当額 | ||
---|---|---|---|---|
適用の場合 | 0.5%の場合 | 1.0%の場合 | 1.5%の場合 | |
3000円 | 55円 | 15円 | 30円 | 45円 |
4000円 | 55円 | 20円 | 40円 | 60円 |
5000円 | 55円 | 25円 | 50円 | 75円 |
6000円 | 55円 | 30円 | 60円 | 90円 |
7000円 | 55円 | 35円 | 70円 | 105円 |
8000円 | 55円 | 40円 | 80円 | 120円 |
9000円 | 55円 | 45円 | 90円 | 135円 |
10000円 | 55円 | 50円 | 100円 | 150円 |
11000円 | 55円 | 55円 | 110円 | 165円 |
12000円 | 55円 | 60円 | 120円 | 180円 |
13000円 | 55円 | 65円 | 130円 | 195円 |
14000円 | 55円 | 70円 | 140円 | 210円 |
15000円 | 55円 | 75円 | 150円 | 225円 |
支払い方法や各種手続き方法を変更したいときはどうする?
支払い方法や契約内容を変更したい場合は、各電力会社のホームページを見るとそれぞれの手続きの方法が記載されています。インターネット、郵送、窓口のいずれかで手続きができるでしょう。問い合わせは電話でも可能です。連絡先はホームページなどで確認しておきましょう。
問い合わせのひとつの例として、電気代の支払い方法を変更したいという場合があります。各電力会社の規約を確認しておきましょう。口座振替からクレジットカードに変更する場合では、いつまでが口座振替での引き落としで、いつからクレジットカードでの扱いになるのか注意しておくとよいです。手続き後すぐに変更になるとは限りませんので勘違いにより電気代の未払いが発生しないように気を付けなければいけません。切り替えのスケジュールなど不安な場合は専門の窓口に問い合わせを行いましょう。
この記事のまとめ
電気代は支払い方法ひとつをとっても、詳細をよく知っていて利用していれば節約が可能です。つまり、よく知らずに惰性でいつもの支払い方法で済ませていると、知らず知らずに損をしている可能性があります。支払い方法によってのメリットを知っておき、電気代を節約できる場合もあるのです。細かいことではありますが、それぞれのサービスをよく理解して賢く使っていきましょう。近頃では、電気代の支払い方法も多様化し便利になっています。スマートフォンのアプリなどに対応している電力会社もあるようです。自分の契約している電力会社にはどのようなサービスがあり自分のライフスタイルに合った支払い方法は何なのか探してみるとよいでしょう。
- 大手電力会社で電気代の支払い方法を口座振替にすると口座振替割引を受けられる場合がある
- クレジットカード払いに選択すると電気代の支払いでポイント還元が受けられる
- 電気代の支払い方法がクレジットカード払いのみに限られている電力会社も増えているため注意
電力が自由化されてからは、違う電力会社に変更することでお得になる可能性もあります。同じ電力会社でも今までとは違うプランを用意しているかもしれません。調べて検討すると、今と同じ条件でも料金が安くなる可能性があるのです。一括比較サイトを利用し、今の電気の使い方でどれだけ電気代が安くなるか参考にしてみましょう。