電気料金プランの比較で電気代を節約!

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電気代節約の豆知識

電力会社の乗り換えで電気代は安くなる?変更する方法や注意点も紹介!

2020年7月13日

2016年の電力小売全面自由化によって、各家庭が自由に電力会社を乗り換えることができるようになり、利用者はそれぞれのライフスタイルに合わせた電気料金プランを選べるようになりました。しかし、「本当に電気代は安くなるのだろうか」「手続きが面倒なのでは」など、電力会社の乗り換えをためらっている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、電力会社を乗り換えることのメリット及び本当に電気代が安くなるのか、乗り換えする際の方法について解説していきます。

電力自由化により電力会社の乗り換えが可能になった!

2016年に電力小売全面自由化が始まる前は、住んでいる地域によって契約できる電力会社が決まっていたため、利用できる電気料金プランも限られていました。そのため、家庭で電気料金の節約をしたくても難しく、節電することでしか電気代を安くする方法がありませんでした。しかし、電力小売全面自由化によってさまざまな企業が電力事業に参入できるようになり、各家庭が好きな電力会社と自分のライフスタイルに合った電気プランの契約を結べるようになったのです。

料金が安くなることで品質の低下を心配する人もいますが、どの電力会社も送電線は同じものを使っているため、電気の品質や安全性は今までと変わりません。新電力会社の中には、再生可能エネルギーを使用した電気や、地元で発電した電気を提供するものもあるので、料金だけではなくこうした視点から電力会社を選ぶ人も増えています。

乗り換えると電気代は本当に安くなるの?

電力会社によってさまざまなプランがあるため、同じような電気の使い方をしていても、どのプランを選ぶかによって電気代が変わってきます。電気代を節約するには、各家庭の電気の使用量やよく使用する時間帯に合わせて最適なプランを選ぶことが大切です。料金プランの中には、基本料金がゼロ円の電気プランや電気をガスと同じ会社にしたり、携帯電話会社やインターネットのプロバイダと同じ会社にしたりすることで大幅な割引を受けられるものもあります。電気料金単体で考えるのではなく、家庭の支出全体の節約を考えるとよいでしょう。また、2年割引など長期契約することでさらなる割引が受けられる場合もあるので、契約期間も考慮する必要があります。

電力会社の乗り換えによって電気代がどれだけ安くなるかは、実際のプランを比較してみることが大切です。今の使い方で請求されている毎月の電気代と電気プランを切り替えた場合の電気代を比較してみましょう。多くの電力会社では、電力会社のHPでシミュレーションを行えるようになっているため試してみると便利です。東京電力エナジーパートナーを利用している場合、多くの一般家庭では「従量電灯B」という料金プランで契約しています。東京電力エナジーパートナーの「従量電灯B」で40A、使用量400kWhの条件で電気代を比較してみましょう。

電気代の比較(東京エリア)40A400kWh/月使用の場合

東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」

種別 区分 単位 料金単価(10%税込)
基本料金 10A 1契約 286.00円
15A 429.00円
20A 572.00円
30A 858.00円
40A 1,144.00円
50A 1,430.00円
60A 1,716.00円
電力量料金 最初の120kWhまで 1kWh 19.88円
120kWhをこえ300kWhまで 26.48円
300kWh超過分 26.99円

東京ガス「ずっとも電気1」との比較

種別 区分 単位 料金単価(10%税込)
基本料金 40A 1契約 1,144.00円
電力量料金 最初の140kWhまで 1kWh 23.67円
140kWhをこえ350kWhまで 23.88円
350kWh超過分 26.41円
従量電灯B ずっとも電気1
1カ月の電気代 11,353円 10,793円
1年間の電気代 136,236円 129,516円

東京ガスは、電気とガスをセットで契約すると「ずっともプラン」のセット割適用となり更に電気代がお得になります。また、電気料金の支払いでポイントを貯める事もできます。

ソフトバンクでんき「おうちでんき」との比較

種別 区分 単位 料金単価(10%税込)
基本料金 40A 1契約 1,144.00円
電力量料金 最初の120kWhまで 1kWh 19.68円
120kWhをこえ300kWhまで 26.21円
300kWh超過分 30.26円
従量電灯B おうちでんき
1カ月の電気代 11,353円 11,249円
1年間の電気代 136,236円 134,988円

ソフトバンクでんきの「おうちでんき」は、上限10回戦までの契約中の携帯電話やタブレット・固定通話サービスが、1回線ずつ100円/月の割引(2年間)になったり、電気の支払いでTポイントを貯める事ができます。

九電みらいエナジー「基本プランM」との比較

種別 区分 単位 料金単価(10%税込)
基本料金 40A 1契約 968.00円
電力量料金 最初の120kWhまで 1kWh 23.73円
120kWhをこえ300kWhまで
300kWh超過分 26.48円
従量電灯B 基本プラン
1カ月の電気代 11,353円 10,735円
1年間の電気代 136,236円 128,820円

九電みらいエナジーは、九州電力グループの100%子会社です。基本プランの他にJALのマイルを貯められるプランやWAONポイントが貯められるプランがあります。

ミツウロコでんき「従量電灯B」との比較

種別 区分 単位 料金単価(10%税込)
基本料金 40A 1契約 1,144.00円
電力量料金 最初の120kWhまで 1kWh 21.83円
120kWhをこえ300kWhまで 23.05円
300kWh超過分 25.71円
東京電力エナジーパートナー ミツウロコでんき
従量電灯B 従量電灯B
1カ月の電気代 11,353円 10,483円
1年間の電気代 136,236円 125,796円

ミツウロコでんきは、ミツウロコグループの電力販売や電気の発電事業を行うミツウロコグリーンエネルギー株式会社が一般家庭や事務所や商店など向けに販売しています。

※計算を簡易にするために年間で使用量に変動はないとしています。
※燃料費調整額及び再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まれていません。
※電気料金の合計額は円未満切り捨てで請求ととなります。

電力会社を乗り換えるメリット

メリット1:電気料金が安くなる!

上記で紹介の通り、電力会社を乗り換えるメリットとして大きいのは電気代が安くなる事です。紹介した電力会社以外にも多くの新電力会社が電気プランを出しています。ガスや携帯電話、ケーブルテレビの会社などが販売する電気プランに乗り換えると家庭の固定費が安くなるかもしれません。自分のライフスタイルに合った電気プランを探してみるとよいでしょう。オール電化の電気プランに契約しているなど、場合によっては、電気代が安くならないケースもあります。電気プランの変更を検討する時には、今の電気代と変更後の電気代をシミュレーションし比較を行ってから手続きをするようにしましょう。

メリット2:電気代の支払いでポイントを貯める!

電力小売全面自由化以降、電気の支払いでポイントを貯められる電力会社が増えています。貯めたポイントを電気料金の支払いに利用できるなどのサービスを行っている会社もあり、ポイントを貯める事で更に電気をお得に利用することができます。また、普段から自分が貯めているポイント(Tポイント/Pontaポイント/dポイントなど)が電気代の支払いで貯められる電力会社もあります。電気代の支払いで貯めたポイントをお買い物に利用できたり、貯めたポイントでもらえるグッズに変更することができたりするので電気代の支払いでポイントを貯める事が楽しくなりそうです。

メリット3:再生可能エネルギー重視な電力会社の選択が選べる

環境に配慮した電気を使いたいと考える人も増えてきています。環境に優しい太陽光発電や風力発電のような再生可能エネルギーを供給する電気プランを用意する電力会社が増えてきました。今はまだ、再生可能エネルギーの電気プランは通常の電気プランより電気料金単価が高い傾向にありますが、持続可能な社会を目指して再生可能エネルギーによる電気の供給プランを選択することが可能になったことも電力自由化のメリットと言えます。再生可能エネルギーを供給する電気プランは電気料金単価が高い傾向にありますが、多くの人が再生可能エネルギーの電気プランに変える事で再エネ施設の設備維持や拡大に貢献することができます。

メリット4:電力会社の変更は何度でも出来る

電力会社を一度変更しても、電気代に納得がいかない場合は違う電力会社に変更することができます。電力会社の変更に制限はありません。ただし、契約期間の条件や解約金などが設けられている電力会社も多くあります。また、電力会社を変更したことで電気代が高くなってしまっても元の電気プランは既に新規の受付を終了していたりすると戻せない場合があります。そのようなトラブルを防ぐためにも電力会社を変更する時の事前のシミュレーションは大切です。

さっそくやってみよう!電力会社の乗り換え方法

電力会社の乗り換えは、手続きが面倒だと考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、手続きはインターネットでできるため意外と簡単です。次はその流れについて紹介していきます。

必要な情報を確認しておく

電力会社を乗り換えるための第1ステップとして、「供給地点番号」や「お客様番号(契約番号)」などの情報が必要になります。これらの情報は、月に一度届く検針票(「電気使用量のお知らせ」という用紙)に記載されています。あらかじめ確認しておき、手元に用意しておくとスムーズに進められるでしょう。検針票が見当たらないなど、必要な情報を確認できない場合は、現在契約中の電力会社へ直接問い合わせると確認することができます。近頃では、Web上でマイページを開設している電力会社も多いです。マイページの登録がある場合はマイページでも確認できます。

一括比較サイトで電力会社を選んで申し込む

2016年の電力小売全面自由化以降、電力会社もたくさん増えています。第2ステップとして目当ての電力会社が既に決まっていれば、ほとんどの電力会社は、直接ホームページなどからインターネット経由で申し込む事が可能になっています。インターネットでの受付の他に代理店での受付や店舗で対面での受付が可能な電力会社もあります。しかし、自分の地域にどのような電力会社があるかという事を一度にすることはなかなか難しいでしょう。そのような時は一括比較サイトを利用してみましょう。

一括比較サイトでは、現在契約している料金プランや毎月の電気使用量などを入力し、従来の電力会社の契約内容と比較してお得度やサービスなどから乗り換え先を選ぶことができます。一括比較サイト経由で申し込めば、比較の際に入力した住所や氏名などの情報がそのまま反映されるので、再入力する手間を省くこともできます。一括比較サイト限定のお得な特典が受けられる場合もあるので利用してみるとよいでしょう。

覚えておこう!乗り換える際に注意したいこと

電力会社を乗り換える際には、いくつか注意しておくべき点があります。まず、確認しておくべきなのが契約解除料の有無と、契約解除料がある場合にはその金額です。電力会社やプランによっては、半年以内の解約で契約解除料が発生するものや、契約期間に関わらず解約時には契約解除料が発生するものなど、様々な種類があります。電力会社を変更することのメリットでも説明しましたが、電力会社の比較は、シミュレーションを行ってから契約条件を確認し慎重に行いましょう。

新電力会社の中には、クレジットカード払いのみや口座引き落としのみなど、電気代の支払い方法を限定しているものもあります。利用したい支払い方法がある場合は、事前に利用できるかどうか確認しておく必要があります。電力会社を乗り換える際には、電気代の安さだけで決めるのではなく、こうした点も考慮しながら選びましょう。

この記事のまとめ

2016年4月にスタートした電力小売全面自由化により一般家庭でも電力会社を選択できるようになっています。電力会社を変更することのメリットを知り、自分の家庭に合った電気プランを選ぶことで家庭の固定費が節約できる可能性があります。

  • 電力会社を変更すると電気代が安くなる可能性が高い
  • 電気代の支払いでポイントを貯められる電力会社がある
  • 新電力会社には、再生可能エネルギーによる電気プランを供給する電力会社もある

自分の家庭で使われている電力量や、よく使用する時間帯に合わせてプランを選べば、今よりも電気代が安くなる可能性があります。しかし、電気料金プランは数多く存在しているため、自分で最適なプランを探すのはとても大変です。電気代を今よりも安くしたいなら、一括比較サイトの診断を利用して電力会社を選びましょう。自分の家庭に合ったプランを探しやすいだけでなく、乗り換えの手続きもスムーズにできるため便利です。

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