近年、一般の家庭でもクリスマスなどのイルミネーションを施しているのを目にすることが増えてきました。また、最近ではハロウィンでもイルミネーションを実施することもあります。
イルミネーションが施されている家は人目を惹く華やかさがあるため、つい立ち止まって見とれてしまうという人も多いのではないでしょうか。家を華やかに装飾するイルミネーションに是非挑戦したいと考える人は多いですが、気になるのが電気代です。この記事では、安い電気代でイルミネーションを楽しむコツを紹介します。
イルミネーションの電気代の算出方法
いきなりですが、気になる方も多い電気代の算出方法についてです。1カ月分のイルミネーションにかかる電気代は、「(商品の消費電力(W)÷1000)×1日に使用する時間(h)×1カ月に点灯する日数×1kWhあたりの電気代(円/kWh)」という計算式で算出することができます。この計算式はイルミネーションに限らず、他の電化製品の電気代を計算するのにも使えます。
商品の消費電力はイルミネーションで使用する電球などの消費電力(W)を合計してください。1kWhあたりの電気代は契約している電力会社や電気使用量などによって異なりますが、電化製品のカタログなどに記載されている電気代は基本的に27円/kWhで計算されています。より正確に計算したい場合は、検針票を確認して、電気代請求額を電気使用量で割ってください。
LED電球なら安くすむ?
せっかくイルミネーションを家に付けるのならなるべく華やかにしたい、けれど電気代が高くなるのは気になるという人は、LEDイルミネーションライトを選んでみてはいかがでしょうか。LEDイルミネーションライトなら、白熱球のイルミネーションライトと比べると電気代はおよそ5分の1になります。LEDイルミネーションライトはライトの電球にLED電球が使われているタイプのものです。
100球の電飾を1カ月間に毎日5時間ずつ点灯したとして、1カ月使った場合に電気代がどれくらいになるかを計算して比較してみましょう。すると、白熱球の場合は1カ月あたり113円かかるところがLEDイルミネーションライトなら1カ月あたり24円です。なお、この料金を計算するにあたっては、白熱球のイルミネーションライトの消費電力を28W、LEDイルミネーションライトの消費電力を6Wとし、1kWhあたりの電気料金を27円として換算しています。
ちなみに、100球の電飾は1mくらいのクリスマスツリーの飾りつけにちょうど良い球数です。たくさん電飾をして華やかにイルミネーションをしたいという人は、LEDイルミネーションライトを選べば白熱球を使用する場合と比べて電気代は気にならなくなるでしょう。白熱球のイルミネーションライトと比べるとLEDイルミネーションライトは購入時の価格は高いですが、電球自体が熱くなりにくいため長持ちしますし、電気代も安くなるためコストパフォーマンスに優れているといえます。
ソーラーLEDならばもっとお得!
さらに電気代をお得にしたい人は、ソーラーLEDイルミネーションライトを選ぶと良いです。ソーラーLEDイルミネーションライトは、イルミネーションライトがコンセントにつながっているのではなく、太陽光パネルにつながっています。太陽光パネルによって太陽が出ている時間帯に発電した電気を使ってLEDイルミネーションライトを点灯させる仕組みであるため、電気代は1円もかかりません。そして、毎年繰り返して使うことができます。庭の木や玄関の周り、屋根の周りなど広範囲にイルミネーションを行いたい人でも電気代を気にせずに楽しむことができます。
また、イルミネーションを行う時に、海外の家庭のように玄関の周りや屋根などをハウスデコレーションする家庭も増えてきています。ハウスデコレーションをしたい人に人気なのがLEDチューブライトです。LEDチューブライトは自由に長さを切ることで好きな形を作ることができます。電気代も1mにつき1時間の使用で0.03円ほどですので、LEDイルミネーションライトやソーラーLEDイルミネーションライトと組み合わせることによって、自由にデザインすることが可能です。
イルミネーションの電気代を安く抑えるポイント
イルミネーションの電気代を安く抑えるためには、LEDイルミネーションライトや昼間に蓄電しておくことで電気代が無料になるソーラーLEDイルミネーションライトを使うと良いです。また、LEDイルミネーションライトは、点灯させっぱなしで使う場合と点滅させて使う場合では、点滅させて使う方が電気代を節約できます。理由として、LEDイルミネーションライトは点灯している時だけ電力を消費するためです。
LEDイルミネーションの方が白熱球より電気代は安いのですが、白熱球にはLEDにはない、温かみのある色合いという魅力があります。白熱球の温かみを求めるのであれば、イルミネーションを行う際に両方を組み合わせて、LEDを全体の3分の2にして残りの3分の1を白熱球にするなどの工夫をするのも良いでしょう。
また、自宅にイルミネーションを行う場合はご近所への配慮も必要となります。盛大なイルミネーションをしていることが話題になり、見物人が多く訪れるようになってしまうとご近所迷惑になってしまう可能性があることも考慮に入れておきましょう。点灯開始時刻と消灯時刻をあらかじめ決めておいてセットできるデジタルタイマーを利用すると、うっかり消し忘れてしまうということもありません。また、点灯時刻も深夜など遅い時間まで行わないようにすることもポイントです。こうしたタイマーを使うことで、節電とマナー両方のニーズを満たすことができます。
そして、電力会社を変更するのも一つの手です。電気代の算出式「(商品の消費電力(W)÷1000)×1日に使用する時間(h)×1カ月に点灯する日数×1kWhあたりの電気代(円/kWh)」のうち、最後の「1kWhあたりの電気代」が安い電力会社に契約を変更するのです。電気代が安い電力会社は比較サイトで見つけることができます。
電気代を抑えてイルミネーションを楽しもう!
自宅にイルミネーションを行うのであれば、白熱球よりも電気代が安いLEDイルミネーションライトや、昼間に蓄電することで電気代が無料になるソーラーLEDイルミネーションライトを使用すると良いです。遅い時間には点灯させないなど、ご近所への配慮も忘れないようにしましょう。