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電気代節約の豆知識

ゲーミングPCの電気代は一般のPCと比べてどの程度高い?

2018年10月2日

最新3Dゲームを快適に楽しむにはゲーミングPCが最適ですが、毎月の電気代が高くなるのはデメリットです。ゲーミングPCには高スペックなパーツが使用されているため、普通のPC以上に電力を消費するのは仕方がありません。

ただし、電気代の節約方法がもしあるのならば、試してみたいという人は多いのではないでしょうか。ここでは、ゲーミングPCの電気代が高くなる理由や節電の工夫について紹介します。

どのくらい違う?ゲーミングPCと一般のPCの電気代

ゲーミングPCとは、ゲームを快適に楽しむために開発されたパソコンです。一般的なPCでもゲームはできますが、3D映像をふんだんに使った最新ゲームとなると難しいかもしれません。性能が不足してしまい、途中で止まってしまったり、CGの動きが不自然になったりする可能性があります。ストレスフリーでゲームに集中するには、ゲーミングPCが最適といえるでしょう。

ゲーミングPCの性能を最大限に使用しているときの消費電力は、300W前後といわれています。それに比べて、一般的なPCの場合は100~150Wと約半分です。この値をもとに、それぞれの電気代を計算してみましょう。電気代は「消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気代(円/kWh)」で計算することが可能です。1kWhあたりの電気代は電力会社によって差がでてきますが、今回は27円/kWhで計算することにします。

最大限の負荷がかかり続けることはまずないとは思いますが、この条件で1時間の電気代を比べてみると、ゲーミングPCが8.1円、一般的なPCが2.7~4.05円となります。やはり、ゲーミングPCは電力消費量が多く、そのぶん電気代も高くなります。

ゲーミングPCの電気代が高くなる理由は?

ゲーミングPCの電気代が一般的なPCの約2~3倍もかかる理由は、主に3種類の搭載パーツが高性能なためです。それはCPU、メモリ、グラフィックボードとなります。CPUはPCの頭脳といわれているパーツで、性能が高ければ高いほどPCの処理速度が上がります。メモリは作業内容をいったん保存しておくために必要なスペースで、容量が少なくなると作業効率が著しくダウンします。そして、もっとも多くの電力を消費するといわれているのがグラフィックボードです。

グラフィックボードは、PCの画面に映像を映すための装置です。どのPCにも搭載されており、SNSやメール、ネットサーフィンをするくらいならば十分に機能します。しかし、画面の奥行きを美しく表現できる、3Dグラフィックスが多用された最新ゲームの場合、グラフィックボードにも高い性能が求められるのです。性能が不足すると、CGの動きが乱れたり、反応が遅れたりと、ゲーム中に大きなストレスを感じることになります。

そのため、より高性能なグラフィックボードがゲーミングPCには搭載されており、消費電力も多くなっているのです。グラフィックボードを3Dゲームなどで酷使しなければ、ゲーミングPCの電気代は一般的なPCと大差ありません。

高性能の「電源ユニット」を使うことで節電ができる!

PCには「電源ユニット」と呼ばれるパーツが搭載されており、コンセントから流れてくる電流をPCで使えるように変換しています。ただし、すべての電流を無駄なく変換できているわけではありません。性能の低い電源ユニットを使用すると電気の無駄が多くなってしまい、そのぶんだけ消費電力も多くなります。節電を可能とするには、この電源ユニットを高性能の製品にしましょう。

電源ユニットは新たに購入して交換することもできますが、ゲーミングPCの購入時に性能の高いものを選ぶのが効率的です。電源ユニットには、その性能をあらわす「80PLUS認証」と呼ばれる規格があります。80PLUS認証には6つのグレードがあり、STANDARD、BRONZE、SILVER、GOLD、PLATINUM、TITANIUMUといった順番で電気の変換効率がよくなっていくのです。大きなロゴとして描かれているため、一目見れば80PLUS認証のどのグレードなのかがわかるでしょう。変換効率がよくなると、節電効果はもちろん、PCの発熱が抑えられ、静音効果も高くなります。

また、電源ユニットは電源容量がそれぞれ違います。電源容量が大きいと、それだけ無理なく各パーツに十分な電力を送ることが可能です。3Dゲームを楽しむなら、最低でも300~600Wの電源容量が必要となるでしょう。高性能のグラフィックボードを搭載したゲーミングPCの場合、消費電力も多くなります。電源ユニットの電源容量は、余裕を持って600W以上にするとストレスがないでしょう。

その他の節電方法も試してみよう!

ゲーミングPCの電気代を下げるには、一般的なPCの節電方法も効果的です。それほど難しいことではありません。PCを長期間使用しないときにはシャットダウンをするのが基本です。Microsoftの調査では、およそ90分以上離席する場合はスリープよりもシャットダウンの方が節電となります。また、スピーカーの音量を小さくしたり、モニターの明るさを抑えたりするのも、PCの発熱を防ぐ効果があります。

発想を変えて、電気料金が安い電力会社へと変更するのも1つの方法です。電気代の基本料金や使用量に応じた料金は、電力会社によって異なります。元の使用量にもよりますが、生活習慣はまったく変えずに、電力会社を変更しただけで月に数千円電気代が安くなることもあるのです。一戸建ての住宅に住んでいる人でないと、電力会社の変更はできないと誤解している人がいますが、賃貸マンションでも問題ありません。比較サイトなどを利用して、自宅の電気代がどのくらい安くなるのかを確認してみましょう。

いろいろな節電方法を試してみよう

ゲーミングPCの電気代が高いのは、主にグラフィックボードの消費電力が多いことが理由です。そのため、高性能の電源ユニットで、電気を効率的に利用するのが節電対策となります。また、長期間使用しない時はシャットダウンする、ディスプレイの輝度を下げるなど、一般的なPCの節電方法も効果的です。少しでも電気代を安くするために、電力会社を変更するのも1つの方法でしょう。いろいろな節電方法を試してみることが大切です。

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