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CO2排出量の少ない発電をしている電力会社を選ぶ方法

自分で契約できる電力会社を選べる電力自由化、どうせならCO2排出量が少ない発電をしている会社を選びたい、という方もいると思います。

しかし、電源構成(火力、原子力、水力など発電に利用される電源の内訳)とともに「エコな発電をしています」と書いてあっても、ほとんどの人が本当にエコなのか、どの程度エコなのかわからないと思います。

CO2だけがエコにかかわるわけではありませんが、わかりやすい指標として、CO2排出量が少ない電力会社を選ぶ方法について紹介したいと思います。

CO2排出係数に注目しよう

発電をするのにどれだけCO2を排出しているのか調べるには、CO2排出係数に注目するとよいです。見慣れない言葉だと思いますが、説明すると、各電力会社が供給する電力について、一定の電力を作り出す際にどれだけの二酸化炭素を排出したかを表しています。「実二酸化炭素排出量÷販売電力量」で計算され、「kg-CO2/kWh」や「t-CO2/kWh」という単位であらわされます。

CO2排出係数には、実排出係数と調整後排出係数があります。実排出係数は、実際の二酸化炭素排出量が反映された数字です。対して、調整後排出係数は、国内認証排出削減量や海外認証排出削減量等を反映した数字となっています。環境に対する意識の強さを測るには、調整後排出係数を用いる方が良いです。

それでは、このCO2排出係数はどこで調べればよいかというと、環境に対する意識が強い電力会社であれば、公式サイト上に電源構成とともにCO2排出係数の記載があります。記載がない場合は、環境省及び経産省が官報に掲載していますので、それを確認しに行く必要があります。昨年12月に公表された、平成28年度の排出係数はこちらのページ(環境省)より確認できます。

電力大手10社のCO2排出係数

電力大手10社(北海道電力、東北電力、東京電力エナジーパートナー、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力)のCO2排出係数を紹介します。数字は平成28年度実績のもので、単位はkg-CO2/kWhです。

電気事業者名 実排出係数 調整後排出係数
北海道電力 0.632 0.640
東北電力 0.545 0.548
東京電力エナジーパートナー 0.486 0.474
中部電力 0.485 0.480
北陸電力 0.640 0.624
関西電力 0.509 0.493
中国電力 0.691 0.694
四国電力 0.510 0.529
九州電力 0.462 0.483
沖縄電力 0.799 0.789

沖縄電力が他電力会社よりも高いのは、沖縄は本州の系統とつながっておらず、また、他地域と比べて需要も少ないため、地域内の設備で小さい需要に応える必要があり、熱効率が悪い小規模な発電設備に頼らなければならないからです。

東京電力エナジーパートナー、中部電力、関西電力、九州電力は、新電力と比べても遜色ないあるいは新電力よりも小さいCO2排出係数を実現できています。

CO2排出量の少ない発電方法は?

CO2排出量が少ない発電方法についても説明します。なんとなく火力発電が多くて、太陽光や水力は少ないとはわかってはいると思いますが、火力の中でも燃料によって違いがあるということや、再生可能エネルギーの中でも設備を作るためや保守・運用をするために排出される量を考えるとわずかながら差があるということを知っている人は少ないのではないでしょうか。

電力中央研究所の研究報告書によると、建設から廃棄まで燃料の採掘や保守・運用をするために排出される分も含んだ電源別のライフサイクルCO2排出量は以下の通りです。

石炭火力 石油火力 LNG火力 LNGコンバインド 太陽光 風力 原子力 地熱 水力
直接分 864 695 476 376 - - - - -
間接分 79 43 123 98 38 26 19 13 11
合計 943 738 599 474 38 26 19 13 11

単位はg-CO2/kWh、直接分は発電燃料燃焼分、間接分は発電燃料燃焼分以外。太陽光は住宅用、その他は平均の数値。

出典:電力中央研究所「日本における発電技術のライフサイクルCO2排出量総合評価(平成28年7月)」

火力発電の中でも石炭で発電するか、LNG(液化天然ガス)で発電するかでCO2排出量に違いが出ることが分かります。石炭火力は燃料価格が安く済むのですが、CO2排出量が多いため、世界的に規制される方向にあります。

太陽光などの再生可能エネルギーは、天候などの要因で安定して発電することができず、それを補うために火力発電など他の発電と組み合わせることが多いです。日本の再生可能エネルギーによる発電は、まだまだ発電コストが高いので、発電コストを抑えるために、安い石炭火力を多用しているようだと、CO2排出量は結果的に多くなってしまいます。電源構成を調べる際には、再生可能エネルギーの割合だけでなく、その他の発電方法についても目を配るようにしましょう。

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