電気代を節約したいと考えている人にとって、電気代チェッカーはとても便利な道具です。チェッカーを利用して電気代を節約し、さらに新電力のプランで節約すると効果的な節電対策が可能です。そこで今回は、電気代チェッカーとはどういうものか、利用することでどのようなメリットがあるのかを詳しく解説します。
電気代チェッカーとは?
電気代チェッカーとは、家電などの消費電力が分かるモニターのことです。ワットモニターやワットチェッカーとも呼ばれています。
家電の電源プラグを電気代チェッカーに差してから電気代チェッカーを壁のコンセントに差し込むだけで、現在の消費電力がどれくらいなのかを測定することができます。一般的に電気代チェッカーは電圧や電流など8種類の項目を測定することができ、積算電気料金だけでなく、CO2排出量や消費電力の変化をリアルタイムで測ることができます。
電気代チェッカーで家電の電力を測定できる仕組みを説明しましょう。電気代チェッカーには抵抗器という部品が内蔵されており、この電子部品がコンセントから流れる電圧と電流を測定するのです。また、そうして算出された電圧と電流は専用ICに搭載されているA/D変換器を通じてデジタルの数値に変換されます。
つまるところ、抵抗器で電圧と電流の値を測定することによって、それに付随するさまざまな項目についても知ることができるというわけです。
チェックできる項目は?
多くの電気代チェッカーでは8項目について調べることができます。まずは電圧、電流、消費電力です。また、積算時間も知ることができるので、電気代がいくらになるのかの目安を知ることができるでしょう。電気代チェッカーではそのほかに、周波数(ヘルツ)や皮相電力、交流電力の効率を表す比率である力率を知ることができます。
また、電気代チェッカーの簡易的なものとして、エコワットがあります。エコワットは電気代チェッカーよりもサイズの小さい測定器で、電気料金と使用電力量、CO2排出量、1時間当たりの電気料金の目安を測定することができます。使い方は電気代チェッカーと同じく、消費電力を調べたい機器とコンセントの間にエコワットをつなぐだけです。消費電力のみを知りたいという人はエコワットで十分でしょう。消費電力だけでなく、より多くの項目について知りたいという人は、電気代チェッカーの方がおすすめです。
電気代チェッカーの使い方は?
電気代チェッカーの使い方は、消費電力を測りたい機器とコンセントの間にチェッカーを差し込むだけです。ただし、いくつか気をつけておくべきポイントがあります。
まず、チェッカーに自分の契約している電力プランの1kWh当たりの電気料金を設定しておきましょう。そうすることによって、チェッカーが自動的に電気代の目安を計算して表示してくれます。通常は電圧量が液晶画面に表示されますが、モニター表示を切り替えると電気料金が分かる仕組みになっています。
たとえば、1kWh当たりの電気料金を26円とし、消費電力が1000Wのドライヤーを6分間使用するとします。ドライヤー6分間の消費電力量は0.1kWhになりますから、電気代は2.6円です。計算式で表すと「0.1(6分間の消費電力量)×26(1kWh当たりの電気料金)」となります。
また、電気代チェッカーでは待機電力の測定ができません。待機電流は数値が小さいため誤差が生じやすく、正確な測定が難しいためです。少しでも節約したい場合は長期間使用しない電化製品のプラグをコンセントから抜いておくとよいでしょう。ただし、コンセントにつないだ後数時間は運転できないエアコンや番組表やソフトウェアの更新データを受信することができなくなるテレビなど、本当に長期間家を空けるときなど以外では挿しっぱなしの方がよい家電もあります。
電気代チェッカーを節電に役立てよう!
電気代チェッカーを使用することの最も大きなメリットは、普段自分がどれくらい電気を使っているのかが目に見えて分かるということです。チェッカーを使用すれば、無駄な電気の使用に対して意識するようになります。そうすると電気の無駄遣いが減り、使用時間の減少につながるでしょう。
電気代チェッカーを節電に生かすためのポイントは、複数の電化製品の消費電力や電気の使用状況を計測することです。複数の電気代チェッカーを用意するのもよいですが、複数台買うと節電による節約分で購入代金を回収するのにも時間がかかるので、1台でいろいろと計測してみるとよいでしょう。
電気代チェッカーを通して消費電力量の多い電化製品をしっかり把握しておくことで、より効率的に節電の計画を立てやすくなるというわけです。
さらに節約したいなら新電力への乗り換えも!
電気代チェッカーを通して電気の使い方を見直すことで電気代を節約することができます。しかし、それだけでは節約するのにも限界があります。そこで、さらに節約したい場合は新電力への乗り換えも検討してみましょう。
新規参入した電力会社の中には、地域の電力会社の料金単価よりも安い単価を設定しているところが数多くあります。電気使用量だけでなく、電気料金単価を下げることでさらに節約できるのです。数多くの電力会社の中からピッタリの電力会社を選ぶのは難しいので、電力会社の比較サービスを利用して電力会社の変更を検討してみましょう。