番組表を見て、「この番組、後で見たいから留守録しておこう」と手軽に放送を録画できるのがブルーレイレコーダーの魅力です。普段は電気代のことを気にせずに使っている人が多いかもしれません。しかし、オリンピックやワールドカップなどが開催され、録画する機会が増えると電気代が気になるのではないでしょうか。ここではブルーレイレコーダーにどれくらいの電気代がかかっているのかを紹介していきます。
ブルーレイレコーダー待機時にかかる電気代は?
まずは、ブルーレイレコーダーの待機時の電気代についてです。多くのご家庭では、この状態の時間が1番多いのではないでしょうか。待機時にブルーレイレコーダーの消費電力とかかる電気代はどのくらいなのかを見ていきます。
電気代は、「消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気代」で計算できます。1kWhあたりの電気代は、電力会社との契約内容や電気の使用量などによって変わってくるのですが、この記事内では、1kWhあたりの電気代を27円/kWhとして計算します。
東芝のブルーレイレコーダーDBR-Z620を例に待機時の電気代を計算すると、待機時の消費電力は、通常待機時で約7.2W、省エネ待機時で約0.06W、瞬間起動待機時で約12.9Wです。したがって前述の計算式より、待機時の1時間あたりの電気代は、通常待機時が約0.19円、省エネ待機時は約0.0016円、瞬間起動待機時が約0.35円となります。1日あたりで換算すると、通常待機時が約4.67円、省エネ待機時が約0.039円、瞬間起動待機時が約8.36円です。
毎日、テレビ番組を録画したり映画を見たりするほど頻繁に使わず、ほとんどの時間が待機状態となっている人でも少しずつ電気代がかかっているわけです。
ブルーレイレコーダー動作時にかかる電気代は?
続いて動作時の電気代についてです。待機時よりも視聴や録画をしている動作時のほうが電気の消費量は多くなることは容易に予想できるでしょう。それでは、録画しておいた映像やテレビの生放送を見ているとき、ブルーレイレコーダーの消費電力と電気代はどのくらいなのでしょうか。電気代は、待機状態のときに使ったものと同じ計算式によって算出します。機種も同じく東芝のブルーレイレコーダーDBR-Z620を例に計算します。
いわゆる動作時の消費電力は25Wで、テレビ放送を録画または視聴するためにBSアンテナとUSB電源に電力を供給しているときは41Wです。したがって1時間当たりの電気代は、動作時が約0.68円、BSアンテナ+USB電源供給時が約1.1円となります。
当然ですが、待機状態のときより録画や視聴をしているときのほうが消費する電力は多く、電気代は高くなります。
電気代を節約して使いたい場合はモードに注意!
このように、ブルーレイレコーダーを使用する上でかかる電気代はそれほど高い金額ではありません。毎日、数時間の録画や視聴をするといった使い方をしたとしても、家庭の電気料金に大きく影響することはそんなにないでしょう。
しかし、たとえ少ない金額でも無駄遣いはしないに越したことはありません。少しでも電気代を抑えたい場合はブルーレイレコーダーを使用するモードに注意する必要があります。使っているモードによって待機時の電気代に差が出てくることは前述の通りです。
瞬間起動モードあるいはクイックスタートモードなど電源を入れてからすぐに視聴可能になるモードは便利ですが、消費電力が多くなり電気代も高くなります。ブルーレイレコーダーをはじめとするAV機器には待機時も電力の消費を抑える省エネモードが搭載されているものが多く見られます。省エネモードを賢く使って、できるだけ消費する電力を抑え、電気代の節約につなげてみましょう。
電気代をさらに節約する方法
電気代を節約するには、他にも、視聴していないときは小まめに電源を切る、レコーダー以外からアンテナに電源供給されている場合は供給設定をオフにするなどの方法もあります。しかし、もともとかかっている電気代が大したことないので、大きな節約とまではいきません。
電気代をもっと節約するには、電気の料金プランや電力会社を変更するという方法が考えられます。電力自由化に伴い、電力会社を自由に選んで契約することができるようになっています。節約できる金額は、月の電気使用量にもよりますが、多くの場合で5%程は節約することができます。電気使用量が多いご家庭では、電気代を10%も節約できる場合もあるのです。
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