2016年4月の電力自由化で、電気の購入先を個人で選べる時代になりました。じつに多くの電力会社があり、どこを選んだらいいのか考えてしまいます。今よりも電気代が安く抑えられたら嬉しいですね。
しかし、安くはないけど、環境に配慮したクリーンエネルギーも気になります。電気の切り替えを考えるとき、「電気代」と「環境」どちらを重視するのか、全国100人の男女からアンケートをとってみました。
【質問】
「電気代が今と変わらず、環境にやさしい電力会社」と「環境への影響は今と変わらず、電気代が安くなる電力会社」、選ぶならどちらですか?
【回答数】
環境にやさしい電力会社:51
電気代が安くなる電力会社:49
お金には代えられない「環境」を重視!
ほぼ半数に分かれましたが、「環境にやさしい電力会社」を選ぶという意見が多い結果になりました。
- 環境への影響を考えていかないと後から人間に跳ね返ってくるから。持続可能な社会を作っていく必要があると思う。(20代/女性/学生)
- 温暖化が顕著で夏の暑さは耐えられないほどです。これ以上環境に負担をかけないようにしたいため、環境にやさしい電力会社を選びます。(30代/女性/専業主婦(主夫))
- 環境は何よりも大切で、電気代だけで判断してはいけないと考えた為。(40代/男性/正社員)
- 環境への影響が今と変わらないということは、二酸化炭素の削減にもなりません。電気代が安くなったとしても、気象異常による被害や光化学スモッグによる健康被害のための出費が多くなると思います。また、未来に起きる様々な要因で結局は高くなるかもしれません。であるならば、環境への影響を重視したいと考えます。(50代/女性/個人事業主)
寄せられたコメントから、地球温暖化にともなう環境の変化に危機感を感じている人が多いことがわかります。電気代がそれほど変わらないのなら、環境にやさしい電力会社を選ぶという意見が多く見られました。もちろん節電・節約も大切なことですが、電気が作られる過程で環境への配慮がされていることを重視する人が多いようです。
ない袖は振れないので「電気代」を重視!
ほぼ同数ではあるものの、やや少なかったのは「電気代が安くなる電力会社」を選ぶという意見でした。
- 電気代が安くなるのは助かりますし、実感できるからです。環境にやさしいと言われてもピンと来ないので、迷わず電気代が安くなる電力会社を選びます。(30代/男性/正社員)
- まずは家計を圧迫している電気代を削減することが最重要課題。環境への影響は電気以外のことから考える。(30代/男性/個人事業主)
- 環境大切にしたいのは山々ですが、これから子育て介護があるので、節約を優先します。(40代/女性/専業主婦(主夫))
- 環境についてはそれぞれの電力会社が考えたらよい事なので消費者には関係ない(50代/男性/正社員)
目に見えてわかる電気代を節約したいという意見が多く見られます。環境は大切ですが、やはり日々のやりくりも重要です。消費者にとっては1円でも安いほうが嬉しく、「環境への影響は電気以外で考える」というのも一理あるかもしれません。「環境問題は電力会社が考えるべきこと」という、サービスを提供する側の責任についての意見も見られました。
あなたが選ぶのは「現実」?それとも「未来」?
日々の家計と未来へ残したい環境、どちらも本当に大切で、新電力を選ぶときに悩ましいところです。家計にも環境にもやさしい電気なら、いうことはありませんね。家族の人数や生活のスタイルによっても、使う電力は違ってきます。
自分に合った電力会社を見つけるには、電気料金一括比較見積もりサイトがおすすめです。発電に何を使っているか、今の電気代と比べてどれくらい安くなるかなどが簡単に調べることができます。お好みの電気がきっと見つかることでしょう。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2018年04月06日~2018年04月20日
■有効回答数:100サンプル