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電気の基礎知識

HEMSって何?エネルギーの一元管理でエコ推進!

2018年3月15日

住宅を購入する際にHEMS(ヘムス)という言葉を聞いた…、でも何の事だかよくわからないという方のために、HEMSとはいったい何なのか、HEMSのメリット、政府が推進しているワケなどについて説明していきます。

HEMSとは?

HEMS(ヘムス)とは、「Home Energy Management System」(ホーム エネルギー マネジメント システム)を略したもので、家庭で使用するエネルギーを一元管理する仕組みのことです。エネルギーを一元管理することによって、エネルギーを完全ネットワーク化し、遠隔制御や自動制御といったことが可能になります。

その仕組みは、HEMSを配電盤などに設置して、そこから得た情報をインターネットで共有するというものです。インターネットで共有できるようになれば、電力使用量のデータが自宅にあるパソコンなどですぐに確認することができます。

HEMSは、従来のエネルギー計測ユニットよりもコンパクトなサイズで場所をとりません。また、自宅にWi-Fi環境がない場合であっても、HEMSのコントロールモニターを購入すれば問題なく使用することができるようになります。

さらに、基本的には新築、リフォーム、後付けなどどのケースであっても設置が可能です。大手家電メーカーからはHEMSがそれぞれ販売されており、HEMSとHEMS対応住宅分電盤の設置を検討する家庭が増えてきています。

節約できる!HEMSのメリットとは?

一般家庭目線でHEMSを導入することでのメリットを考えた場合、電気代を節約できるということが挙げられます。HEMS対応の家電でそろえるという初期コストはありますが、HEMSの導入によるエネルギーの見える化や家電の遠隔操作・自動制御を活用することでエネルギー消費を抑え、電気代を節約することができるのです。

エネルギーの見える化によって、自宅の電力使用量をコンセント単位で把握し、リアルタイムで具体的な数字を確認したり過去の数字と比べたりすることができます。エアコンの設定温度を上げた、あるいは下げたら電気の消費量がどのように変化するのかということが簡単にわかるようになりますし、過去の数字を見ていてエネルギーの使用量が多いときがあったら、その時に何を使っていたのか振り返ることができます。

遠隔操作では、例えば外出先でエアコンや他冷暖房器具を消したりつけたりできるので、消し忘れて家を出てしまっても、気づいたときにその場で消せるので節電になりますし、逆に帰路の途中で部屋を事前に温めておくということも可能です。自動制御では、電気代が時間帯によって変わる料金プランを契約している場合、電気代が安い夜中に洗濯機や食洗器を自動で動かし、反対に電気代が高い日中はエアコン等の設定温度を自動で下げるあるいは上げるといったことが行えるようになります。時間帯で料金が変わらないプランでも、ピークカットに貢献できるので社会貢献しているという満足感が得られます。

また、HEMSは電気だけでなく水道やガスとの連携もできるので、家庭全体のエネルギー管理ができる点もメリットです。水道の使用量やガスの使用量も計測することができます。

2030年までに全住宅にHEMS設置?

政府は、2030年までに全住宅にHEMSを設置し、ZEH(ゼッチ)を実現することを目標としています。ZEHとはゼットゼロエネルギーハウスのことで、家庭の年間エネルギー消費量を実質0以下に実現できる住宅のことです。

太陽光発電など自宅でエネルギーを創ることができ、高断熱でエネルギーをほぼ必要としない(夏は涼しく、冬は暖かい)ことが大切になります。高性能なZEH住宅を建てることで、エネルギーを上手に使っていくことを目的として設置が推奨されているのです。

日本では、家庭部門において最終エネルギー消費量が石油危機以降の約2倍にまで増加しているといわれています。その割合は全体のおよそ15%を占め、家庭部門の省エネルギーが重要視されるようになりました。震災後の電力需給が追い詰められたことや、エネルギー価格が不安定になったことなども危機感が強まった理由です。

経済産業省ではこれらを理由に、2020年までに建築する注文戸建住宅の50%をZEHの実現目標として掲げています。この目標を達成するために、ZEHを宣言・公表したハウスメーカーなどを「ZEHビルダー」として登録し、実現に向けた取り組みを行っています。

政府がHEMS・ZEHを推奨するワケとは?

政府がHEMS・ZEHを強く推奨するのには、主に2つの理由があります。

1つ目は、温室効果ガスの排出量を大幅に削減したいからです。日本では、電力の約80%を火力発電によってまかなっています。震災前は60%ほどだったのですが、原発の停止で火力発電の比率が増加しました。火力発電は安定した電力を供給することができますが、発電とともに大量の温室効果ガスを発生させてしまうことが大きなデメリットです。HEMS・ZEHで、エネルギー消費を減らすことや太陽光発電などCO2排出量がないあるいは少ない発電を増やすことができます。

2つ目は、HEMSによって、電力需要が平準化し、発電設備の安定運用と低コスト化につながるからです。HEMSによって、企業や工場など全体の使用量が多い昼のエネルギー消費を抑え、全体のエネルギー消費が少ない夜間にエネルギー消費を映すことができます。発電設備はピーク時の需要量に合わせて作る必要があるのですが、電力需要が少ない時期や時間帯は発電量も多くなくて良いので発電を休止させます。ピーク時とピークオフ時の差が大きいほど多くの発電設備が需要が少ない時期に無駄となってしまいます。

政府や地方自治体はは、HEMS設置を促すために補助金を用意しています。申請期間や細かな要件などは自治体によって異なりますが、HEMSに興味がある方やエネルギー問題に関心がある方は一度調べてみてはいかがでしょうか。

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