電力小売全面自由化の状況について(2017年1月末まで)
資源エネルギー庁が電力小売全面自由化の状況を総括しています。(2017年1月まで)
公表しているデータによると、2016年4月に自由化された低圧分野において、新電力へのスイッチングは2017年1月末時点で約246万件(約3.9% )と、2016年5月以降、月20万件のペースで着実に増加している。
※ 旧一般電気事業者の自社内の契約切替(規制→自由)も合わせると、2017年1月末時点で約7.7%。
- 2000年以降、順次自由化されてきた特別高圧・高圧分野における新電力のシェアは、全面自由化以降、大きく伸びており、12月には約12%となっている。 ※ 低圧分野を含めた電力販売全体に占める新電力のシェアは、昨年12月時点で約9%。
- 電力小売を行う事業者として、様々な分野からの参入が相次いでおり、これまでに登録を受けた小売電気事業者は計約390者。このうち、いまだ供給実績のない小売電気事業者は約2割となっている。
- 新規参入者が増加する中、完全従量料金や定額料金などの新しい料金メニューが提供される一方、大多数の料金メニューは、基本料金と従量料金からなる二部料金制や、燃料費調整制度の採用など、既存の料金メニューに類似したものとなっている。
- 昨年4月以降、卸電力取引所の取引量は大幅に増加しているものの、販売電力量全体に占める比率は3%程度にとどまる。取引所会員である小売電気事業者の中で、調達量全体に占める取引所依存度が7割を超える事業者が約2割存在している。